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脳しんとうによる戦線離脱のブロンコスQBブリッジウォーターに引退の予定なし

2022年01月08日(土) 13:46

デンバー・ブロンコスのテディ・ブリッジウォーター【AP Photo/David Zalubowski】

デンバー・ブロンコスのクオーターバック(QB)テディ・ブリッジウォーターは2度の脳しんとう発症でシーズンを中断されたものの、本人はこれによりキャリアを終える可能性はないと考えている。ブリッジウォーターはプロ7年目の試練に屈することなく、2022年シーズンではブロンコスもしくは他チームで復帰する意向だ。

『Associated Press(AP通信)』によると、ブリッジウォーターは次のように語ったという。「試合につきものだ。地面に倒れるたびに”なんでこんなことをしているんだ?”と神に尋ねている。そこから起き上がって、水曜日にみんなが一生懸命やっているところを見たら、このためにやっているんだって思う。ロッカールームでの仲間との交流や、ファンの笑顔、競争している感覚。それが、この仕事をする理由だ」

ブリッジウォーターが今季、倒されるたびに自身のNFLでの存在意義を疑っていたとすれば、かなり頻繁に行われていたことになる。ブリッジウォーターはサック31回を喫しており、ドロップバックに許したプレッシャーは37.4%で、20回以上のパスを投げたクオーターバックの中ではマイアミ・ドルフィンズのジャコビー・ブリセットに次いで2番目に多い。ブリッジウォーターはボルティモア・レイブンズに敗れた10月3日に初めて脳しんとうを起こしたが、翌週には先発出場できていた。その後、シーズン第15週に開催されたシンシナティ・ベンガルズ戦でスクランブルの末にひっくり返され、フェイスマスクとショルダーパッドにぎこちなく頭をぶつけたことでより深刻な脳しんとうを起こした。翌日まで入院し、それ以来プレーしておらず、今週に故障者リザーブ(IR)に登録されている。

ブリッジウォーターは2022年シーズンに無制限のフリーエージェント(FA)になることが決まっているため、ブロンコスへの復帰が実現するかどうかは未定だ。ドラフト6巡目指名権と引き換えにカロライナ・パンサーズからトレードされた後、ブロンコスでの初年度はプレシーズンでドリュー・ロックから先発の座を奪い、チームを3勝0敗の好スタートに導いた。しかし、そこから調子を崩したブロンコスはカンザスシティ・チーフスとの一戦を残して現在7勝9敗であり、6年連続でポストシーズン進出を逃している。

今季、ブリッジウォーターはパス426回中285回を成功させて3,052ヤード、タッチダウン18回、インターセプト7回をマークした。

ケガに悩み続けて迎えた8年目に、ブリッジウォーターはこれまでと異なる結末を描こうとしている。

ブリッジウォーターは「それがビジネスの本質だ。生き残るんだ。みんなに言っておくけど、俺はここ数年(予測不可能な)NFLのオフシーズンを経験してきたし、出来事があって決定が下されることこそがビジネスだと理解している。でも、俺はまだまだやるつもりだ。どこでどんなことが起ころうとも、常にそういう心構えでいないとだめだ」と付け加えた。

【RA】