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バイキングスのジマーHC、ベアーズ戦がミネソタでの最後のゲームか

2022年01月09日(日) 23:14

ミネソタ・バイキングスのマイク・ジマー【AP Photo/Stacy Bengs】

日曜日のシカゴ・ベアーズとのレギュラーシーズン最終戦は、ミネソタ・バイキングスにとってマイク・ジマーがヘッドコーチ(HC)を務める最後の試合となる可能性が非常に高い。

オーナーのジギー・ウィルフとマーク・ウィルフは秘密裏に行動しているようだ。8シーズンを経て、全てのサインがジマーとの決別を指し示しているものの、現地8日(土)の段階では本人や他のチームオフィシャルへの通知はなされていない。状況を知る複数のソースも、やはりチームは次に進むだろうと述べている。

ジマーはバイキングスのHCとして71勝56敗1分の成績を残しており、これは勝率(.559)でプロフットボール殿堂入りコーチのバド・グラントとデニス・グリーンに次いでチーム史上3位の記録だ。だが、ミネソタはここ2シーズンを含めて8シーズンで5回プレーオフを逃している。ジマーはチームをプレーオフ終盤まで進ませた実績があり、2017年シーズンでは“ミネアポリスの奇跡”によってNFCチャンピオンシップゲームに出場しているが、既存のリーダーシップの下でチームが本領を出せているかどうかは疑問が残り、彼らはリブートを必要としている。

終わりが近い状況はジマー自身にも伝わったようだ。彼は今週、長年のチーム担当であるポール・アレンのインタビューでそれについて語っている。

「シーズン後にどうなろうと、私は誇りを持てる」とジマーはインタビューの中で述べた。「ランボー(フィールド)やU.S.バンク・スタジアム入っていく時に私は、“今ここに座り、この仕事をしたいと切望する者は世間にごまんといるはずだ”と自分に言い聞かせている」

人材面では確実にプレーオフを狙えるだろうと思われたベテランチームにとって、今年はジェットコースターのようなシーズンだった。バイキングスは1勝3敗でスタートし、ワンスコアゲームが14回あった。心臓に悪い展開で失意の結末に終わることがあまりにも多かった。

プレーオフ進出の望みはこの2週間でロサンゼルス・ラムズとグリーンベイ・パッカーズに敗れたことで手中からこぼれ落ちていった。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の陽性者が出て、完全なオフェンス陣がそろわなかったことも響いた。ラムズ戦ではランニングバック(RB)ダルヴィン・クックが陽性となって欠場し、クオーターバック(QB)カーク・カズンズも同じ理由でパッカーズ戦を欠場。バックアップのショーン・マニオンは全国放送で37対10の敗北を喫した。一方、ディフェンスもひどくつまずいており、シーズン第18週前の段階で被ヤード数でランキング31位、許した得点数では25位となっている。

このオフシーズンには他にも重要な決定が待ち受けている。その1つがカズンズで、記録的には今年も好成績を残している。最終戦を前にしてタッチダウン30回、インターセプトはわずか7回で、パサーレートは101.3という数字だが、ミネソタのQBとしては4シーズンで1回しかプレーオフに行っていない。契約最終年となる2022年は3,500万ドル(約40億4,600万円)を完全保証されており、サラリーキャップでは4,500万ドル(約52億円)以上を占めることになる。バイキングスとしては契約を再び延長することでそれを下げることができる。

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