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来季もメイフィールドを正QBに見据えるブラウンズ

2022年01月10日(月) 19:05


クリーブランド・ブラウンズのベイカー・メイフィールド【AP Photo/Ron Schwane】

関係者によると、クリーブランド・ブラウンズは2022年もベイカー・メイフィールドをクオーターバック(QB)に据える計画のもと、オフシーズンに入るという。

昨シーズンのプレーオフ進出から一転、今シーズンのブラウンズは8勝9敗にとどまり、その中でメイフィールドはあらゆる深刻なケガを乗り越えようと奮闘してきたが、直近3試合では7回のインターセプトを喫している。現地9日(日)に行われたレギュラーシーズン最終戦となるシンシナティ・ベンガルズ戦を欠場したメイフィールドは来週、左肩(投球側と逆)の修復手術を受ける予定だ。

メイフィールドとチームがそれぞれ移籍を求めているといったものを含み、多くのシナリオがうわさされている。しかし、劇的な変化がない限り、双方ともにそのような考えはないようだ。

メイフィールドとブラウンズのヘッドコーチ(HC)ケビン・ステファンスキーは通常の会議の一環として金曜日に話し合っており、関係者によると、2人は同じ考えを持っているとのこと。2018年ドラフト全体1位で指名されたメイフィールドは2022年に新人契約――5年目オプションは1,885万8,000ドル(約21億8,000万円)が完全保証されている――の最終年を迎え、今のところはブラウンズで最後までプレーすると予想されている。

12月に『NFL Network(NFLネットワーク)』のインタビューに応じたメイフィールドは、今季の難しさをこう振り返った。「今年の厄介なところは内面的なことが多かった。外からの雑音だけじゃない」

確かに、完ぺきではなかった。メイフィールドはシーズン序盤に左肩の関節唇を断裂したものの、出場し続けることを選んだ。また、他のケガと共に肩を骨折し、3試合を欠場している。

統計的にも、ブラウンズをプレーオフに導いた印象的な2020年から一歩後退している。メイフィールドは現在、故障者リザーブ(IR)に入っており、ベンガルズ戦の先発はケイス・キーナムが務めた。練習生やIRにいる選手はシーズン終了前にステファンスキーHCとジェネラルマネジャー(GM)を務めるアンドリュー・ベリーとの面談が予定されている。

今シーズンはコミュニケーションの問題が後を引き、フィールド上の成果に不満があったが、非難の対象はいくらでもある。ゲームプランからその実行に至るまで、すべてが不安定だった。プレーオフを逃したチームには、よくあることだと言えよう。

ブラウンズは克服すべき問題がそれほど大きくないと信じており、最近に行われた話し合いもそれを裏付けている。情報筋の話によると、双方は今後も関係を続けていくつもりだという。

トレードは実際にあまり意味をなさない。回復に4カ月を要する肩の手術を受け、契約最終年を迎えたメイフィールドに対処しながら、ブラウンズがクオーターバックをアップデートする方法はあるのか。一方で、メイフィールドも、肩のリハビリを受けながらトレードを要求し、(昨年にプレーオフ進出を決めたブラウンズが2022年に向けて、シーズン終盤にまとまってきたディフェンス中心に進めようとしている中)今以上に勝てる可能性の高いチームを見つける方法があるのかどうか。

ブラウンズとメイフィールドは2022年に向けて前進しており、メイフィールドが(かなりまれではあるが)新人契約を最後まで続けるシナリオになる可能性が高い。メイフィールドがいいプレーを見せた場合、かつてワシントン・フットボール・チームがカーク・カズンズにそうしたように、メイフィールドは契約延長に合意しなければフランチャイズタグに指定されるかもしれない。

間違いなく、この件は来シーズンに話題の中心となるだろう。しかし、今のところは、すべての兆候からメイフィールドとブラウンズが同じ方向に進み続けていくと見込まれている。

【RA】