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自分の将来に懸念はまったくないとシーホークスHCキャロル

2022年01月11日(火) 15:50

シアトル・シーホークスのピート・キャロル【AP Photo/Lindsey Wasson】

NFLのヘッドコーチ(HC)たちの数名がそれぞれの仕事が終わるのをその目で確認しているその日、アリゾナ・カーディナルスとのシーズン最終戦を38対30で制したシアトル・シーホークスのピート・キャロルHCは、自らの将来に不安を抱いていない。

シアトルでの未来に何らかの疑念があるか尋ねられたキャロルHCは「ノー」と返答し、「私は素晴らしい状態にある」と答えた。

12月に連敗を喫してプレーオフの希望が消える中で、キャロルHCの未来についての推測が持ち上がっていた。しかし、2020年に結ばれた延長契約にある高額のバイアウトや、アリゾナに遠征しての勝利を含むシーズン末の奮起を踏まえれば、シーホークスはキャロル/ラッセル・ウィルソン時代の継続に向けて加速しているように見える。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは現地10日(月)、“Good Morning Football(グッド・モーニング・フットボール)”の中で、シーホークスが2021年の7勝10敗という記録を理由にキャロルHCを解雇する計画はないと伝えている。とは言え、キャロルHCを始めとするシアトルの首脳陣はオーナーのジョディ・アレンと面談し、将来のプランについて話し合う予定だという。それぞれの足並みがそろっていれば、再び共に戦っていく。そうでなければ、アレンはオーナーとして初めて大きな決断を下すことになるだろう。

キャロルは日曜日に、アレンとの対話に何を期待するか聞かれ、こう答えた。

「いつもと同じだ。事態を解決することについて指摘した。彼女は実に分析的で、われわれに可能なことをすべて着実に行うことを望んでいる。彼女はその面でとてもコンペティティブな人物で、あらゆる細部まで手を尽くすことを望む。それはまさに、私が事態を見るやり方だ。私はそれがわれわれのやることだという考え方にとてもつながりを感じているが、オーナーに同じことを言わせるのは、競争的な観点になる」

「それはわれわれがかつて採用していた昔のスタイルにさかのぼる。われわれは自分たちがやっていることのあらゆる側面で容赦なく追及している。それだけの話だ。それが、彼女の指摘することだ。したがって、われわれはチャンピオンになる可能性を最大にすべく、情報交換をして進行方向を定める上で素晴らしい仕事ができるよう努力する」

『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロは現地9日(日)、シーホークスにはこのオフシーズンにウィルソンをトレードする計画はなく、チームはウィルソンが2022年の先発になるかのような進め方をしていると伝えている。

シーズンを通じて、ウィルソンは自らが選択するチームへのトレードか、シアトルへの新コーチ加入を要請するかによって、フレッシュなスタートを求めるのではないかと想定されていた。

シーズンのラスト2週で――シーズンを妨げた負傷からウィルソンがさらに回復する中で――攻撃陣が体勢を立て直したことによって、ウィルソンにもう一度やれるという考えが生じたのかもしれない。

シアトルで過ごした12年間に112勝73敗という記録を残したキャロルHCは、今季にこのチームで最も振るわないシーズンを送り、ヘッドコーチとしての初年度だったニューヨーク・ジェッツ時代の1994年以来の10敗を喫している。それにもかかわらず、70歳のキャロルHCはシーホークスにはNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)西地区で急速に巻き返すだけのピースがそろっていると考えている。

「シーズン全体を通じて、われわれはかなりの接戦をしてきた」とキャロルHCは語った。

「全員が苦しめられた最も大きな違いは、われわれが接戦を落としていた点だ。何年も、われわれはこういった試合では勝ってきたというのに。それがシーズン全体におよんだ。それだけだ。あらゆるものを取り上げて、あれこれと批判することはできる。そういう状況に実際に至っており、それには理由があった」

「それは明確だ。われわれは必要だったときに試合を終わらせることができなかった。その方法を知っていることを示すのは、いつでも非常に重要なポイントになる。今年は本当に、ある試合でフラストレーションをかなり溜め、また別の試合でも、そしてまた別の試合でもといった具合だった」

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