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低気温が予測されるペイトリオッツ戦でもパス攻撃を仕掛けるビルズQBアレンとWRディッグス

2022年01月13日(木) 15:13


バッファロー・ビルズのステフォン・ディッグス【AP Photo/Wade Payne】

バッファロー・ビルズのクオーターバック(QB)ジョシュ・アレンが最大速で投げるパスを受けるのは、それ自体がきついことだ。

かじかんだ指で受けるとなれば、なおのこと難しくなるだろう。それが、アレンのターゲットたちが現地16日(土)に組まれているニューイングランド・ペイトリオッツ戦でやらなければならないことだ。土曜日のバッファローの天候は現時点で、最低気温が2度と予想されている。ビルズのレシーバーであるステフォン・ディッグスはこのゲームでも最も正確な手さばきを誇る一人だが、アレンに以前、そのスローからある程度を差し引くよう頼んだことが知られているのは、本人も承知している。

『newyorkupstate.com』によれば、ディッグスは「前にアトランタとの対戦でタッチダウンを落としたことがある。彼は勢いよくそのボールを投げていたんだ。俺の方は“もうちょっと緩いやつをくれよ”って感じさ。彼の腕はとにかく強い。どうしてもそうなるんだ」と話したという。

その試合の気温も低かった。しかし、ビルズが本拠地でプレーオフのワイルドカードラウンドに臨む土曜日に予想されているほどの低さではない。アレンの速球を受けるのは簡単なことではないが、ディッグスは天候という部分ではもっと悪い状況を経験している。ミネソタ・バイキングスの一員だった2016年1月、シアトル・シーホークスとのプレーオフゲームに臨んだ際は、気温はマイナス6度、体感温度はマイナス25度で、プレーオフの歴史上3番目に気温の低い試合となった。

「とにかく寒くなりそうだろ。俺の指もつま先も冷たくなる」と言うディッグスは次のように続けた。

「(フィールドから)出たらすぐに、“コートはいるか?”って聞かれるような感じさ。こっちからは“いや、いいから下がってくれ”って具合だ。それでも彼ら(トレーナー)はいつも俺のためにいてくれるから、問題ないと思う。俺はあまり文句を言う方じゃないし、ミネソタにあるゴーファーズのスタジアムでシアトルとプレーオフで対戦したときみたいに、これまでで一番寒い部類の試合でプレーしたこともある。あれはちょっとネガティブだった。だから、今回は何でもない。俺は問題ないぜ」

アレン側としては、自分のゲームを変える意向はない。調整するのはディッグス側ということのようだ。

「メカニクスとかそういったものをいじり出したら、特にシーズンのこんな終盤では、事態は悪くなるだけだ」と言うアレンはこう続けた。

「周りの皆を信じるだけ。自分を信じ、自分が見ているものや自分の投球を信じ、そこをベースに進んでいく。どちらのチームにとっても、ボールキャッチはきつくなるだろう」

実際、天候は全員に影響する。とは言え、ペイトリオッツはすでに、バッファローの天候に合わせてゲームプランを大きく調整することに前向きかもしれない。理由としては寒さではなく風の要素が大きかったものの、ペイトリオッツは今季にバッファローでパスをわずか3回にとどめ、パスゲームに劣らぬ効率性のあるランゲームによって勝利を収めている。

だが、ホームチームにはそういった対応は予測できない。

強力な腕を持つアレンの存在が、そういった案を棄却するだろう。ディッグスはかじかむ指をはじめとするあらゆる要素と戦いつつ、ペイトリオッツと対峙する。

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