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コルツGMバラードは来シーズンに誰をQBに据えるか明言せず

2022年01月14日(金) 13:03

インディアナポリス・コルツのカーソン・ウェンツ【AP Photo/Zach Bolinger】

インディアナポリス・コルツはシーズン第18週に喫した敗北をすぐに忘れられないだろう。特に、ジェネラルマネジャー(GM)を務めるクリス・バラードにとっては簡単に忘れられるものではない。

バラードGMは現地13日(木)に報道陣に対し、コルツがジャクソンビル・ジャガーズに敗れてシーズン終了となる大打撃を受けたことについて詳細に語った。バラードGMは率直に評価しており、「どのチームも試合に勝てる。彼らはわれわれに勝ったのだ。単純明快だ」と述べている。

GMは言い訳をせず、クラブが「すべてを評価していく」と認めつつ、「われわれは大失敗した」と受け入れている。

コルツの敗因を特定するのは簡単ではないが、クオーターバック(QB)のプレーから考え始めることができる。QBカーソン・ウェンツのコルツでの初年度は、間違いなく波乱に満ちており、期待されたチームの再建とは程遠い結果に終わっている。ウェンツはかつてフィラデルフィア・イーグルスで見せてきた実力を発揮するのではなく、信頼に値せず、時折チームを(シーズン第16週のアリゾナ・カーディナルス戦のように)勝利に導くも、苦境を乗り越えて勝者になるといったメンタル面でのタフネスに乏しいことを証明した。

2021年レギュラーシーズン最終戦の結果――パス29回中17回成功で185ヤード、タッチダウン1回、インターセプト1回、ファンブルロスト1回、シーズンワースト6回のサック――は後味の悪いものだった。バラードGMがウェンツのパフォーマンスと今季の結果について話したときの口調は失望を抑えられない様子だった。

『The Athletic(ジ・アスレチック)』のスティーブン・ホルダーによれば、バラードGMは「シーズン最後の2週間までは勢いに乗って本当にいいプレーをしていた。適切に対処していく。大げさなことはしない。しかし、われわれは困惑している。きまりが悪い」と明かしたという。

それでもバラードGMはウェンツをコルツに呼び寄せたトレードを後悔していないと言う。とはいえ、バラードGMはコルツが「すべてを判断」し、「来年、誰がここにいて、誰がいないのかについてのコメントはしない」とも語っており、その口調からウェンツがアンサーになると確信しているようには聞こえなかった。

バラードGMは「パスゲームはもっと良くならないと。そうでないといけない」と話している。

ウェンツは2021年、プレッシャーを受けながらも適切な判断を下す能力と正確性に欠けており、バラードGMはウェンツがそれを克服できるかどうかは現時点で確信が持てないと明かした。

ホルダーによると、バラードGMは「このリーグで本当に正確なQBは、たいてい本当に優れたメカニクスを備えている。彼はもっと良くなれるかって? なれる。しかし、普通は試合になると元に戻ってしまう。とはいえ、彼はもっと良くなれるはずだ」と強調したという。

ウェンツから移行した場合、かつてドラフト全体2位で指名されたウェンツの将来を好転させようとしてきたフランク・ライクHC(ヘッドコーチ)とそのスタッフの失敗を認めることになる。とはいえ、ライクHCの立場が危ういというわけではない。コルツは現在、勝利に向けた構築の途中であると証明しており、ゲームで最も重要なポジションからより生産性の高い結果を得ることを単純に必要としている。

ホルダーによれば、バラードGMはライクHCについて「良いヘッドコーチだ。彼は1度だけ負け越したシーズンがあったが、それは私のせいであり、彼のせいではない・・・。それに疑問を持つ人は、彼は大丈夫だと思ってほしい。彼はリーダーであり、プランもあり、アグレッシブだ。彼がいてくれてうちはラッキーだ」と語っているという。

【RA】