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ベンガルズを笑う対戦相手はもういないとRBミクソン

2022年01月14日(金) 13:08

シンシナティ・ベンガルズのジョー・ミクソン【AP Photo/Michael Conroy】

シンシナティ・ベンガルズはNFL界隈で笑われたり、馬鹿にされたりすることに慣れている。過去数十年間のベンガルズは最下位のチーム、あるいはまぐれでポストシーズンにまで進めたチームのどちらかだった。

ランニングバック(RB)のジョー・ミクソンはラスベガス・レイダースと対戦する現地16日(日)のワイルドカードゲームを前に、もう誰も笑っていないことを知っている。

ミクソンは「誰も俺たちのことなんて気にかけていなかったし、期待もしていなかった」とチームの公式サイトで述べている。「だけど、今の俺たちには必要なパーツがそろっていて、こういう試合で活躍するために必要なもの、そして優勝を争うために必要なものがすべてそろっている。ザック(テイラー/HC)が彼らを連れてきたのはそのためだ」

「昔は誰もが対戦スケジュールを見て“ベンガルズとの試合だぜ。楽できるな”って笑われたもんだ。でも今は誰も笑っていない。手を抜いたプレーや冗談はおしまいだ。みんな今の俺たちがどれだけ戦えるかを分かっている」

2020年を4勝11敗1分で終えたベンガルズは2021年に6勝増やし(今季6勝増えたのはベンガルズとダラス・カウボーイズのみ)、プレーオフに進出し、2015年以来となるAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区優勝を果たした。

過去2シーズンで通算6勝25敗1分を記録していたヘッドコーチ(HC)のザック・テイラーは3シーズン目でベンガルズを10勝7敗に導くことができた。ベンガルズは1試合あたり平均27.1得点と259.0パスヤードを記録し、相手との得点差は合計+84点と、リーグ内10位以内に入っている。一方、2020年は1試合あたり平均19.4点、319.8ヤード(パス+ラン)を記録しており、得点差は合計-113点でワースト5のチームの一つだった。

ミクソン、クオーターバック(QB)のジョー・バロウ、ワイドレシーバー(WR)のジャマール・チェイスとティー・ヒギンズ、タイラー・ボイドが率いる爆発的なオフェンスは、ベンガルズがポストシーズンにふさわしいチームであることを証明している。相手が誰であろうと、ベンガルズは点を稼ぐことができる。

1試合あたり平均27.1得点をマークしたベンガルズオフェンスは、28.0得点を記録した1988年以来の快挙を成し遂げた。この年のチームはAFCセントラル地区を制したものの、第23回スーパーボウルでは敗れている。

ベンガルズは同じシーズンに4,000ヤードパサー(バロー)、1,000ヤードラッシャー(ミクソン)、1,000ヤードレシーバー(チェイス)を擁し、その全員が25歳以下というNFL史上3番目のチームにもなった。ベンガルズはこのようなレシーバーを複数人(チェイス、ヒギンズ)抱えているNFL史上唯一のチームでもある。

今シーズンのベンガルズはディフェンスも良くなっており、その守備陣の活躍によってチームはポストシーズンでも勝ち進むことができるかもしれない。

ベンガルズが最後にプレーオフで勝ったのは1990年のワイルドカードゲーム。30シーズン続けてプレーオフで白星を挙げていないという、現役チームとしてリーグ内の最長記録を持っている。この最後の勝利を挙げて以来、ベンガルズのプレーオフでの通算成績は0勝8敗。今回のワイルドカードゲームで対戦するレイダースは18シーズン続けてプレーオフでの勝利をつかめておらず、4番目に長い記録を保持する。

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