QBハーツは今季序盤のバッカニアーズ戦と比べて「格段に」良くなったとイーグルスHCシリアニ
2022年01月14日(金) 14:36シーズン第6週に行われたタンパベイ・バッカニアーズ戦の第3クオーターで28対7の大差をつけられていたフィラデルフィア・イーグルスは、その後に巻き返しを図ったものの、結局28対22で敗れている。この敗北を含む序盤の2勝5敗の中でイーグルスは我を失っている状態だった。
ヘッドコーチ(HC)ニック・シリアニ率いるイーグルスは最後の10試合で7勝し、現地16日(日)に行われるワイルドカードラウンドでバッカニアーズと再戦することになった。プレーオフへの躍進の一因は、2年目のクオーターバック(QB)ジェイレン・ハーツのプレーが向上したことにある。ハーツは攻撃陣を安定させ、パスでチェーンを動かすのにより熟練するなど、はるかに良いパフォーマンスを発揮するようになった。
シーズン第6週のバッカニアーズ戦以降、ハーツがどれだけ成長したかを尋ねられたシリアニHCは次のように答えている。
「格段に、だ。ジェイレンはその間に絶対に良くなっている。彼はゲームの研究に熱心だから全然驚かないがね。ジェイレンはもっと上手くなりたいと思っているし、そう切望している。フットボール選手としての素質が高いし、何度も言っているようにタフで、選手としての素質が高く、フットボールを愛する選手は自分の限界まで到達できるのだ」
ハーツはシーズン第15週に記録したパサーレーティング101.3以降、終盤3試合すべてで90以上のパサーレーティングを記録。イーグルスがシーズン第18週に多くの先発選手を休ませたため、ハーツもダラス・カウボーイズ戦には参加していない。
ハーツは2021年にキャリー、ランヤード、タッチダウンランで他のどのQBよりも秀でていたが、シーズンを通して投球能力も向上したため、イーグルスはポストシーズン進出に向けてさらに他チームの脅威となっていった。
シリアニHCは「どんどん限界に近づいていく姿を見ているような気がする。間違いなく良くなっているし、ああいう人間でああいう選手だから、これからも良くなっていくだろう」とコメントしている。
バッカニアーズとの今季初戦でハーツはパス26回中12回成功で115ヤード、タッチダウンパス1回、インターセプト1回を記録し、後半に44ランヤード、タッチダウンラン2回を追加して接戦に持ち込んだ。
イーグルスがディフェンディングスーパーボウルチャンピオンを相手に大金星を挙げたければ、ハーツがさらに幅広い活躍をする必要がある。
イーグルスがプレーオフに進出したチームとレギュラーシーズンで対戦したときの結果は0勝6敗――6敗のうち5敗はシーズン第8週以前のもので、6敗目はイーグルスが先発組を休ませたシーズン第18週のカウボーイズ戦だった。1勝もできていないのは偶然なのか、それともイーグルスがソフトなスケジュールを利用してポストシーズン進出を果たしただけなのか。
ハーツ率いるイーグルスはQBトム・ブレイディ率いるバッカニアーズに対してボールで対抗することによって、トーナメントで自分たちの実力を証明するチャンスを得られるかもしれない。
【RA】