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カウボーイズ戦を前に将来の不透明さに対する懸念を認めた49ersのQBガロポロ

2022年01月14日(金) 10:45


サンフランシスコ・49ersのジミー・ガロポロ【AP Photo/Tony Avelar】

サンフランシスコ・49ersがドラフト指名権を大量にトレードしてクオーターバック(QB)を獲得した瞬間、ベテランQBのジミー・ガロポロは自分の長期的な将来が危うくなったことを悟った。

しかし、好調であれば先発の座を維持しているガロポロは、時にその座を譲りつつも新人QBトレイ・ランスをバックアップにとどめてきた。とはいえ、本来、将来を担うのはランスであり、じきにそうなるだろう。

ガロポロはチームのポストシーズン進出に貢献したが、それは同時にいずれの週もガロポロにとって49ersのユニフォームを着る最後の試合になる可能性を秘めている。今週、ガロポロはシーズンを通して先行きの不透明さを懸念していたと認めた。

『Associated Press(AP通信)』によれば、ガロポロは現地15日(水)に次のように語ったという。「いつも頭の片隅にある。今シーズンは本当にずっと自分の中にあった。これがどんなシーズンなのか、裏側も含めてすべて知っていた。だから、ちょっと違っていた。でも、同時に、そういったときにあまり感情的になりたくないから、習慣を守らないといけない。タイミングがくればプレーするしかないけど、人間的な部分は絶対にプレーに表れる」

今シーズンのガロポロは、ジェットコースターのような日々を過ごしていた。時には、大きなヤードアフターキャッチ(YAC)につながる勢いのあるパスを自信満々に決めている。一方、ひどい決断を下して補強されたカバレッジに向かってパスを投じてインターセプトを喫する場面もあった。

結局のところ、ガロポロは49ersをポストシーズン進出に導くのに十分な活躍をしている。ガロポロはアテンプト平均8パスヤード以上を獲得した3人のQBのうちの1人だ(ジョー・バロウは8.9ヤード、ガロポロは8.6ヤード、マシュー・スタッフォードは8.1ヤードを記録)。鍵となるのはターンオーバーの数であり、ガロポロは勝利した9試合でわずか 4 回しかギブアウェイを許していないが、負けた試合では11回も喫している。

ガロポロは右親指の骨が欠損した状態でプレーしてきたが、ヘッドコーチ(HC)カイル・シャナハンはガロポロこそが49ersに最高の勝機をもたらすと信じて彼に寄り添ってきた。

オフシーズンに入って将来が決まる前に、ガロポロは日曜午後に行われるライバルのダラス・カウボーイズとの試合を皮切りに、49ersの一員として再びポストシーズンを勝ち抜いていきたいと願っている。

ガロポロは「このチームも、選手も、何もかもが大好きだ。一緒にいて良いグループだし、楽しいグループだ。今はできる限り、この状態を維持したい」と語った。

【RA】