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ポストシーズン初勝利のプレッシャーは感じていないとラムズQBスタッフォード

2022年01月16日(日) 01:23

ロサンゼルス・ラムズのマシュー・スタッフォード【AP Photo/Bruce Kluckhohn】

スーパーワイルドカード週末を迎えるにあたり、ロサンゼルス・ラムズのクオーターバック(QB)マシュー・スタッフォードほどプレッシャーを感じている選手はいないだろう。

今オフシーズン、ラムズはロンバルディトロフィーを掲げるための最後のピースとしてベテランクオーターバックであるスタッフォードをトレードで獲得。スタッフォードは浮き沈みの激しいシーズンを経て、今こそチームを成功に導けることを証明する時がきた。

このようにプレッシャーがかかっていると思われがちだが、スタッフォードは現地17日(月)夜に控えるアリゾナ・カーディナルス戦に向けて重圧を感じていないと木曜日に明かしている。

『ESPN』によれば、スタッフォードは「プレシーズンゲームであれ、レギュラーシーズンゲームであれ、練習であれ、プレーオフゲームであれ、フィールドに立つたびに、俺は自分自身を証明している。いいプレーを見せたい。今回はまさにそのための新たな機会だ」と語ったという。

スタッフォードが12シーズンにわたって在籍していたデトロイト・ライオンズはその間、ポストシーズンでの成績が0勝3敗だった。プレーオフでの3連敗は、殿堂入りしたY.A.ティトルやアンディー・ダルトン(4連敗)――両者ともにプレーオフで一度も勝利していない――に次ぐNFLワースト3位タイであり、ドラフト全体1位指名選手としてはペイトン・マニングに並んで最長連敗記録タイだ。

ラムズのヘッドコーチ(HC)ショーン・マクベイは33歳のスタッフォードが自らの価値を証明するためにプレーオフの試合に勝つ必要はないと語っており、次のようにコメントしている。

「彼には確固とした実績がある。それができるようになりたいということだと思う。チームを2018年以来のディビジョンタイトルに導くのに貢献したのは大したものだが、今は次のステップに進んでいる。でも、彼の仕事ぶりがそれを物語っているし、“ああ、プレーオフで勝ったことがないのだな”という話ではとどまらない」

今シーズンのラムズ攻撃陣はスタッフォードの調子に左右されてきた。スタッフォードはタンパベイ・バッカニアーズのQBトム・ブレイディ(43回)に次いでNFLで2番目に多くタッチダウン(41回)を決めている。しかし、スタッフォードは新人トレバー・ローレンスと並ぶリーグ最多17回のインターセプトも喫した。今季、ラムズはスタッフォードがパサーレーティング100以上を記録した試合で9勝0敗だが、パサーレーティングが100以下の試合では3勝5敗となっている。また、スタッフォードがインターセプトを投じなかった試合では6勝0敗だが、インターセプトが1回でもある試合では6勝5敗となった。

キャリアを通じて、スタッフォードはヤードを大量に獲得して勢いのあるプレーを見せてきた。とはいえ、常に大きな勝利からは遠ざかっている。スタッフォードは今、その物語を書き換え得るスター集団の一員だ。

プレーオフはクオーターバックがレガシーを固定する場所だ。ポストシーズンで素晴らしい活躍すれば、スタッフォードほどその認識を変えられる人はいない。冒険はマンデーナイトから始まる。

【RA】