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新たなフランチャイズQB探しの計画を立てながらオフシーズンに入るスティーラーズ

2022年01月17日(月) 00:48

ピッツバーグ・スティーラーズのベン・ロスリスバーガー【AP Photo/Don Wright】

ほぼ20年ぶりにピッツバーグ・スティーラーズは確実に新しいフランチャイズクオーターバック(QB)を探さなければならない状況で、オフシーズンを迎えようとしている。

ベン・ロスリスバーガーはすでに、これが自分にとって最後の戦いになると認めており、それが現地16日(日)のカンザスシティ・チーフス戦で終わろうと、あと数週間先になろうと、責任は明白だ。

ジェネラルマネジャー(GM)ケビン・コルバートは4月のドラフト後に引退する見通しで、残りの人事スタッフにはオプションがある。内部事情を知る人物によると、次のような展開が考えられるという。

スティーラーズのドラフト順はプレーオフの結果次第だが、日曜日の試合で負けた場合、全体19位から24位の間となる。コルバートのGM時代に彼が選手獲得のために1巡目指名権をトレードに出したのは1回限り――ミンカ・フィッツパトリックを手に入れた時だけだった。そしてそのパッケージの価値は、真のナンバーワンというにはやや物足りないものだった。2000年以降、彼が1巡目でトレードアップしたのは3回だけとなっている。

これだけリーグ全体でオフシーズンのベテランQBの大型トレードに目が向けられることを思うと、コルバートが1巡目指名を詰め合わせてアーロン・ロジャースやラッセル・ウィルソンの獲得を目指すというのはスティーラーズらしくないと事情通は説明する。

彼らはドラフトと育成によって成功してきており、ベテランQBのために未来を売るというのはプレーブックに書かれていないはずだ。何事も可能性はあると認めつつ、コルバートをよく知る人々はその確率は極めて低いだろうという。

それよりも、考えられるのは次のようなシナリオだ。

スティーラーズはQBメイソン・ルドルフにおよそ500万ドル(約5億7,000万円)の報酬を約束して彼の契約を1年延長した。シーズン前に最低限の額でピッツバーグと契約した元1巡目指名のドウェイン・ハスキンズは制限付きのフリーエージェントになる。

どちらのQBも2022年シーズンの先発を争うことが可能と考えられている。ルドルフはこれまでのキャリアを通して自分の番が来るのを待ち続けており、ハスキンズはヘッドコーチ(HC)マイク・トムリンの目を引いて急浮上中だ。

チームはまたドラフトでクオーターバックを加える可能性が高く、今年は決して豊作ではないものの、オプションはいくつかある。ドラフトに備えるためにピーチボウルをオプトアウトしたピッツバーグ大学のケニー・ピケットなどは気になるところだ。

もちろん、スティーラーズはポジションの徹底分析をするに違いない。だが、彼らとピッツバーグ・パンサーズは同じ施設を共有しており、パンサーズの歴史で最高のパサーとなったこの193cm、100kgのQBの下調べならば楽にできるはずだ。彼らのドラフト順とピケットがどこに行くかが興味の中心となる。

予想外の何かが起きない限り、それが最も理にかなった選択肢に見える。ハスキンズとルドルフを呼び戻し、ドラフト上位でQBを指名して、その全員を競わせる。これらが議論の重要なトピックになるのは間違いないが、全てはこのプレーオフの戦いが終わってからだ。

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