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今後について「プレーを続けるなら、再建中の一部にはなりたくない」とQBロジャース

2022年01月23日(日) 21:37


グリーンベイ・パッカーズのアーロン・ロジャース【AP Photo/Aaron Gash】

グリーンベイ・パッカーズが13対10でサンフランシスコ49ersに敗れた後、アーロン・ロジャースは“どこか感覚がまひした”状態だった。それはランボー・フィールドの寒さのせいではない。

最後の9ドライブでオフェンスが3ポイントしか生み出せなかったパッカーズは、再びポストシーズンからの脱落が決まった。そして、スペシャルチームはまたも失態を犯している。

これで、MVP連覇の呼び声が高いクオーターバック(QB)ロジャースのパッカーズでの将来をめぐる臆測が一斉に流れ始めた。敗戦直後、ロジャースは次の動きを考える前に、しばらく時間を空けたいと述べた。

「この試合の後でこの話をすることになるとは思っていなかった」と彼は打ち明けている。「少し時間を取って、ここの人たちと話をし、それからしばらく離れて判断したい――もちろん、フリーエージェンシーの前、その方面で動きが出始める前には決めるよ。今はまだ終わったばかりだ。そりゃ、多少ショックを受けている。俺はNFCチャンピオンシップでいい週末を過ごしたいと考えていたんだ。そこまでの流れを楽しみ、それからいろいろ考えようかなってね。だから、まだこの瞬間が信じられないよ」

パッカーズは今回もスーパーボウルには届かなかったのだと実感した時、ロジャースはいろいろと検討することになるだろう。そこには、グリーンベイがポストシーズンで倒れ伏した経緯が織り込まれることになる。このような形でシーズンが終わったことは、将来についての思いに影響するかとロジャースは質問された。

「もちろんする」と彼は答えている。「でも、いろいろな決定が必要なことは分かっている。多くの選手の将来が未確定の状態だ。確かに、そうした判断の一部がどっちの方向へ行くかは興味深いところだ。でも俺は(ジェネラルマネジャー/GMの)ブライアン(グーテクンスト)と来週あたりに話して、もう少しはっきりしたところを聞かせてもらうつもりだ。それから自分自身の将来について考え、あとどれだけこの仕事を続けたいのかを考える」

パッカーズのヘッドコーチ(HC)マット・ラフルアーは自身の見方として、クラブ側はロジャースに18年目のシーズンも戻ってきてほしいと願っているはずだと語っている。

「もちろん、われわれは彼にここへ戻って来てもらいたい」とラフルアーは述べた。「戻って来てほしくないなどと言ったらどうかしているだろう。彼は2度のMVPになろうとしているんだ。われわれのフットボールチームのために途方もない貢献をしてくれている。日曜日や試合のたびにみんなが見ていることだけではなく、ロッカールームでの働きも含まれている。そのリーダーぶりたるや。彼がどれほど努力しているかを私は知っている。そして彼だけでなく、ロッカールームの全員に対し、われわれが難関を乗り越えられなかったことを非常に残念に思っている」

これに対しロジャースはもっと長期的視点を持ち、自分のことだけではなく、他に多くの選手がフリーエージェントになろうとしていることに触れ、パッカーズはこれから厳しい決断を多く下さねばならないと指摘した。

「この件はこれから間違いなく違う様相を見せてくると思う」とロジャースは言う。「グリーンベイは多くの決断をしなければいけない。機会を持つ人が多くいる。だから、これからどうなるかは面白くなりそうだね。ただ俺はこれまでの時間について、このチームに感謝している。ものすごく失望している。がっかりだよ。今夜の自分のプレーに腹が立っている。こんな形で終わるなんてムカついている。それでも、今シーズンとここのみんなには感謝しているんだ」

フリーエージェントになるスターレシーバーのデイバント・アダムスと長期契約を結べなければフランチャイズタグを付ける可能性もあり、パッカーズは来シーズンに向けてサラリーキャップを4,000万ドル(約45億5,000万円)以上超過すると予想されている。

多くの疑問がぶら下がったこの状態で、ロジャースは、まだグリーンベイでスーパーボウル優勝を成し遂げることは可能だと思っているのか、それとも今シーズンが最後の頑張りだったと思っているのか、質問された。

「俺には分からない。それはもっともな質問だ」と彼は述べた。「確かに俺も考えたことがある。でも、いろんな判断がなされなければならない。キープレーヤー、今夜プレーした多くの人たちの中にも、契約終了だとか、間際だとか、サラリーキャップ関連等で分からない人が大勢いる。決めないといけないことがたくさんあるんだ。俺がプレーを続けるとしたら、再建中の一部にはなりたくない。だから、次の数カ月の間に決めることが多くある」

ジョーダン・ラブが袖に控えるパッカーズが大がかりな再編に乗り出すなら、ロジャースはより青い牧草地を探すことになるかもしれない。

今のところ、トレード要求や引退を含め、将来については話したくないようだ。

「今の時点で言うのは難しい」と彼は述べた。「誰にとっても俺自身にも、この段階でそういう方向に行くのはフェアじゃないと思う。がっかりしたよ。悲しい。まだ終わったばかりだ。だから、来週あたりにいろいろ話して、それから検討を始める。

ロジャースは17シーズンにわたって1つのフランチャイズしか知らない。MVPに輝き、スーパーボウルで1回優勝し、1人のQBが集められる全ての称賛を手に入れた。だが今回も、ロンバルディ・トロフィーを賭けてプレーする権利は、グリーンベイとロジャースに与えられなかった。

土曜日がパッカーズでの最後のゲームだった可能性はあるのかとロジャースは問われ、自身のレガシーについて見解を聞かれた。

「分からない。今は傷を負ったばかりだ」と彼は述べた。「でも俺がここで達成できたことをとても誇りに思っている。ありがたいよ。こんなに長くこのチームにいられて、その間に関わってきた全ての素晴らしいチームメイトやコーチたちに深く感謝している。そうした友情、フィールドの上と外での思い出、それがレガシーの一部だ。でも俺はまだ最高にコンペティティブだ。今もまだハイレベルでプレーできると知っている。タフな決断になる。これからの数週間で多くのものをはかりにかけなければいけない。でも本当に、この町とチームには感謝しかないよ」

1つだけ確かなことがある。その数週間はグリーンベイとNFLでのロジャースの将来に関する話題で持ち切りになるということだ。

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