49ersにまさかの敗北を喫したパッカーズ、スペシャルチームのミスは自分の責任とラフルアーHC
2022年01月23日(日) 23:21グリーンベイの悲惨なスペシャルチームユニットはシーズンを通して彼らの弱点となり続けた。現地22日(土)にそれは、彼らからカンファレンスタイトルの可能性をも奪った。
前半終了間際、パッカーズはクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースがランニングバック(RB)アーロン・ジョーンズに75ヤードのパスを投げてリードを広げる絶好のチャンスを得た。その3プレー後、残り3秒でキッカー(K)メイソン・クロスビーが39ヤードのフィールドゴールに挑んだ。
これを49ersのディフェンシブバック、ジミー・ウォードが左サイドから走り込み、クロスビーのキックの前に立ちはだかってブロック。10点差にされるのを防いで前半が終了した。このブロックが後に非常に重い意味を持つことになり、49ersは終盤までパッカーズに食らいついていった。そこで再びスペシャルチームが大きなミスを犯す。それは試合をひっくり返すプレーだった。
ロジャースがサックされ、10対3で4分50秒を残してグリーンベイはパントの態勢を整えた。ロングスナッパーのスティーブン・ワーテルがパンター(P)のコーリー・ボホルケスにボールをスナップ。ところがワーテルの横を駆け抜けたラッシャーのジョーダン・ウェリスに圧倒され、ボホルケスのパントは失敗に終わる。ブロックによって高く上がったボールは最終的にグリーンベイの1ヤードラインに落下し、セーフティ(S)のタロアノア・フファンガがそれをリカバーしてエンドゾーンに持ち込み、同点タッチダウンを決めた。
このプレーにランボー・フィールドの観衆はぼうぜんとし、終盤に得点できなかったパッカーズがワンスコア差で敗れ去るのを見守るしかなかった。こうした惨事に影響を受けてきたチームにとって悪夢のような結果だった。
「それが違いだったと主張することもできるが、あのプレーだけのせいだったとは考えていない」とあまりに悲痛な敗北後、パッカーズのヘッドコーチ(HC)マット・ラフルアーは述べた。「正確な状況は分からない。戻ってから映像を見てみなければ。われわれはこの試合で2度もブロックされた。明らかに、それがこの敗北において大きな役目を果たした」
グリーンベイもどうにかして挽回しようと弱々しい努力を見せたが、残り3分33秒で再びパント。結局パッカーズのディフェンスは相手を止めることができず、時間が消えていく中でサンフランシスコがフィールドゴール圏内に迫っていくのを見ているばかりだった。極め付きは、最後にロビー・ゴールドの45ヤードのフィールドゴールをブロックしようとした際にグリーンベイはフィールドに10人しか並ばせていなかったことが分かっている。
そもそもチャンスなどなかったのだ。
「あってはならないことだ。決して許されない」とその出来事についてラフルアーは述べた「そして、これもまた私の責任だ」
NFCの第1シードだったグリーンベイは多くの人が予想したより早くポストシーズンから姿を消した。それも、プレーオフに進むだけでシーズン第18週に大奮闘する必要があった第6シードの49ersに敗れるというショッキングな形だった。ここに至るまで2度の逆転勝利を挙げ、ポストシーズンに進んだ波に乗ったままのサンフランシスコは、いつの間にか3シーズンで2度目のNFCチャンピオンシップゲームに臨むことになった。
2つの全く違う勝利によって、49ersはその地位を手に入れた。勝利へと彼らを導く前に、最初に望みをつなぎ留めてくれたスペシャルチームのメンバーたちにゲームボールを進呈してもいいくらいだ。
一方で、ラフルアーとパッカーズはというと、スペシャルチームの重要性をひしひしとかみしめながらオフシーズン全体を過ごすことになるだろう。
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