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バッカニアーズQBブレイディ、2022年シーズンの復帰は未定?

2022年01月24日(月) 01:43

タンパベイ・バッカニアーズのトム・ブレイディ【AP Photo/Mark LoMoglio】

毎年この時期、トム・ブレイディは引退についての質問にうまく対処している。年齢はすでに40代半ば、無理もないことだ。

だが、今年は少し様子が違う?

ブレイディに近い人物によると、彼が44歳で引退するかもという世間のうわさは、少なくとも懸念される問題ではあり、留意すべきものだという。そして、誰もそれをたたき落としてはいない。

可能性はあるのだ。

ブレイディの去就についての臆測が急激に広がったのは、現地19日(水)にブレイディの昔からの友人でチームメイトだったロブ・ニンコビッチが『ESPN』の“Get Up(ゲット・アップ)”に出演し、ブレイディが引退したとしても驚かないと述べたためだった。

同じくニューイングランド・ペイトリオッツ時代の元チームメイトである『NFL Network(NFLネットワーク)』のウィリー・マクギネストは1週間前にブレイディに1対1でインタビューを行い、45歳までプレーするという目標が間もなく達成されようとしている中、新たに次の目標を設定する必要はありそうかと質問している。2,540万ドル(約28億9,000万円)の契約があと1年残っているブレイディは、どちらとも言えない答え方をした。

「その当時は素晴らしい目標だと思ったんだ。僕は今でも45歳までやりたいと思っているよ」とブレイディは言っている。「どうなるかな。僕はかなり(未知の)領域にいると思う」

シーズンのこの段階になると、ブレイディは来季の続行を明言しているのが常だった。ところが、今年はそれをまだしていない。彼に近い別の人物によると、単純にブレイディは日曜日のディビジョナルラウンドでロサンゼルス・ラムズにどうやって勝つかということしか頭にないため、将来のことなど考えていないのだろうという。

ブレイディに近しい人物は、彼のメンタリティを次のように説明した。1年の終わりになると、彼は感情を脇に置き、通り過ぎるがままにしておいて、それから自分が戻りたいかどうかを決めるのだという。その答えがどちらになるかを予測することはできないとその人物は述べた。

誰もが同じことを聞かれている。

バッカニアーズのヘッドコーチ(HC)ブルース・エリアンスは、練習中に強い熱意を見せているブレイディが来シーズンにプレーしなかったとしたら“ショックを受ける”と『The Tampa Bay Times(タンパベイ・タイムズ)』にコメントした。攻撃コーディネーター(OC)バイロン・レフトウィッチは毎週恒例の記者会見で、「トムはハイレベルでプレーしている。そこまでにしておこう」とだけ述べた。

確かに、彼のプレーに衰えは見られない。ブレイディは2021年にタッチダウンパス(43回)とパッシングヤード(5,316ヤード)でNFL首位に立っている。彼独特の奇妙な体調管理方法を思うと、近いうちに衰えがやってくると考える理由はない。

だが、彼の年齢と人生の段階――加えてすでにペイトリオッツ以外のチームでスーパーボウル優勝を達成していること――を考えれば、引退が検討のうちに入るのも事実なのだろう。

【M】