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49ersは優れた守備でパッカーズQBロジャースを混乱させたとSウォード

2022年01月24日(月) 10:16


サンフランシスコ・49ersのジミー・ウォード【AP Photo/Aaron Gash】

サンフランシスコ・49ersの守備コーディネーター(DC)デミコ・ライアンズはクオーターバック(QB)アーロン・ロジャース率いるグリーンベイ・パッカーズの強力な攻撃陣と対峙する2試合にかけていた。9月に開催されたシーズン第3週のパッカーズ戦は49ersにとって長い夜となったが、このときパッカーズは序盤に大きくリードしてロジャースが試合終了間近のドライブをけん引したことで勝利している。

現地22日(土)のある瞬間、パッカーズは前回の49ers戦の続きをしているように見えた。第3ダウンコンバージョンさえ必要としなかった最初のタッチダウンドライブでロジャースは49ers守備陣をバラバラにしている。

パッカーズはその後9回以上ボールを取り戻したが、衝撃的なことに再びエンドゾーンに到達することはなく、ホームで開催されたディビジョナルラウンドで49ersに13対10で敗れた。

『NBC Sports(NBCスポーツ)』のジョシュ・シュロックによれば、49ersのセーフティ(S)ジミー・ウォードはロジャースについて「デミコが素晴らしいコールをしてくれたし、俺らもうまくそれを偽装できたから、彼を混乱させることができた」と語ったという。

ロジャースの輝かしいキャリアの中で、ロジャース率いるユニットがそういったパフォーマンスに陥るのはめったに見られない。パッカーズが稼いだ10点はロジャースがこれまでにプレーオフで先発した21試合の成績として最も少なく、ロジャースはタッチダウンパスを2回失敗している。被サック5回はポストシーズンの記録としてはキャリアワーストタイとなる数字だ。今季は過去15試合のうち14試合で少なくとも2回のタッチダウンパスを投げており、MVP最有力候補と見られていたロジャースと、過去7試合のうち6試合で少なくとも30点を挙げていたパッカーズ攻撃陣からすれば、今回の試合は不可解なショーだったと言えよう。

ロジャースは4カ月前の49ers戦で6回のスコアリングドライブを成功させ、チームは30対28で勝利した。過去11試合で平均17.2点を許していた49ers守備陣のコーディネーターを務めるライアンズは、明らかにそこから教訓を得ている。

ヘッドコーチ(HC)カイル・シャナハンはライアンズについてこう述べた。「彼はもっと頑張って、もっと熱心に取り組もうとし始めた。ただひたすら、こだわり続けていたのだ。私たちには良い選手がいる。デミコは並外れたコーチだ。スタッフ全員が団結している。彼らは決して手を止めなかった。選手たちは決して自己研さんをやめなかった。どちらに転ぶか分からない試合になったからこそ、選手として、コーチとして、この仕事に就く誰もが常に謙虚であり続けられるのだ。デミコは今年、ずっと素晴らしい活躍をしてきたし、ディフェンスもそうだった。良くもなれば悪くもなる。同じ状態は保てないし、彼らはどんどん良くなってきた」

それは雪の降るランボーフィールドで、わずか数回のポゼッションの間に実現した。ロジャースは68.9%という安定した確率でパスを成功させたが、ワイドレシーバー(WR)デイバント・アダムスとランニングバック(RB)アーロン・ジョーンズは27回のうち6回を除くすべてのアテンプトで常にプレッシャーにさらされていた。このアンバランスな配分とランプレーの停滞が相まって、総獲得ヤードはわずか263、1プレーあたり4.9ヤード、第1ダウン更新はシーズン最少の14回にとどまっている。

49ersの守備面での大きな2つの見せ場はどちらもスペシャルチームによるものだった。前半最後のプレーでフィールドゴールをブロックし、第4クオーター後半にはブロックしたパントをリターンタッチダウンにつなげ、試合をタイに持ちこんでいる。また、試合前半終了間際にジョーンズがキャッチした75ヤードのパスを除くと、49ersは最初のドライブ以降、45回のディフェンシブスナップで97ヤードしか許していない。

49ersは3週連続で敵地に乗り込み、勝つか負けるかの状況で相手にとどめを刺した。ウォードは第54回スーパーボウルでカンザスシティ・チーフスを抑えきれなかったときから、49ersはより緊密なメンタリティーを養うために努力してきたと語っている。

ウォードは「とにかく仕上げだ」と強調し、「俺たちはまだスーパーボウル――2019年に最後の6分間で負けてしまった――に取り憑かれている。カイルコーチは今シーズン、仕上げに大きな重点を置いている」と続けた。

【RA】