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2022年シーズンの続投は不確定なセインツHCペイトン

2022年01月24日(月) 12:27

ニューオリンズ・セインツのショーン・ペイトン【AP Photo/Derick Hingle】

ニューオーリンズ・セインツのシーズンが終わってから2週間が経っており、日を追うごとに一つの疑問に注目が集まっている。ヘッドコーチ(HC)のショーン・ペイトンは戻ってくるのか?

情報筋によると、契約があと3年残っているペイトンHCはセインツで再びヘッドコーチを務めることを確約していないとのことだ。2006年からヘッドコーチを務めている組織にはまだ、必ず戻るとは伝えていないという。

『NFL.com』がペイトンHCに何度も問い合わせているが、返答は得られていない。

ペイトンHCが休暇に入ってから一週間以上が経っており、彼のように休暇中に携帯電話の電源を切る人は初めてではない。ペイトンHCはこの時間を使って復帰するか、あるいは一年間身を引くかを考えていると思われ、その結果が注目される中、彼は親しい人の一部とも連絡を絶っている。

2022年にペイトンHCが他のチームのヘッドコーチになる可能性は極めて低いと関係者は話す。むしろ、彼の身近な人たちが言う「信じられないほど困難で難しかった」シーズンを終えて、ペイトンHC は一年間充電するために短期的に引退すると見られている。

このシナリオでいくと、セインツのペイトンHC時代は終わることになるだろう。もし、ペイトンHCがヘッドコーチ職に復帰することがあれば、それは他のチームに移ることになると関係者は話している。

このような動きは前例がないわけではない。ブルース・エリアンスHCはアリゾナ・カーディナルスで5年間過ごした後、2017年のシーズンを終えて引退したが、2019年にタンパベイ・バッカニアーズのヘッドコーチとして復帰している。バッカニアーズはカーディナルスとの契約が残っていたエリアンスHCを雇うために、パッケージの一部としてカーディナルスに6巡目のドラフト指名権を渡した。

関係者によれば、セインツの守備コーディネーター(DC)デニス・アレンはシカゴ・ベアーズでヘッドコーチ職の面接を控えているものの、ペイトンHC後任の最有力候補になるという。だが、セインツがペイトンHCの後任を探すためには、他でも候補者を探す必要があるともこの関係者はつけ加えている。

NFLで最も高給取りのコーチの一人であるペイトンHCは2024年のシーズンまでセインツと契約している。少なくとも4,500万ドル(約51億2,300万円)にもなる報酬を手放すことは考えにくいが、その可能性は否定できないと関係者は口にする。

2021年のシーズン終了前にペイトンHCが複数のテレビ局からメディアでの仕事を打診されていたと情報筋は明かしており、その可能性もあると見られる。

今年のセインツはシーズンを通してケガに悩まされ、ジェイミス・ウィンストン、テイサム・ヒル、トレバー・シーミアン、そしてイアン・ブックの4人のクオーターバック(QB)を起用することになった。ペイトンHCと親しい関係者によれば、これは彼にとって試練であり、非常に大きな負担だったという。そのため、今後の進退を考えるための時間が必要になったのかもしれない。

ペイトンHCと懇意な人たちは、彼が復帰するかどうか本当に分からないと話す者もいれば、世間でうわさされているように「彼はチームを去る可能性がある」と言う者もいる。一方のセインツは、またしても待つ立場に置かれた。

いずれにしても現実はシンプルだ。ペイトンHCがどうするかは誰にも分からない。

【R】