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バッカニアーズTEグロンコウスキーが2022年にタイトル獲得を目指して復帰するかは未定

2022年01月25日(火) 11:26


タンパベイ・バッカニアーズのロブ・グロンコウスキー【AP Photo/Mark LoMoglio】

タンパベイ・バッカニアーズのタイトエンド(TE)ロブ・グロンコウスキーは仲間であるクオーターバック(QB)トム・ブレイディとリングを追い求めるために引退から復帰した。しかし、彼らの追求は終わったのかもしれない。

“Tommy & Gronky(トミー&グロンキー)”の愛称で親しまれているブレイディとグロンコウスキーは、1年目にその仕事を成し遂げたものの、2年目は現地23日(日)に行われたディビジョナルラウンドで敗退している。グロンコウスキーには3年目の挑戦について考える時間が必要だろう。

ロサンゼルス・ラムズに30対27で敗れた後、グロンコウスキーは月曜日に「本当に基本的には、フットボールの世界で自分にとってベストなことをやっていこうと思っている。数週間後の自分の状態を見て判断する」と語った。

グロンコウスキーは以前にも、スーパーボウルで4度優勝を果たしながらもケガからの回復に長期間を要して2018年シーズンの後にNFLから立ち去ったことがある。2020年にブレイディがタンパに南下した直後に驚きのNFL復帰を果たしたグロンコウスキーは、足の状態を安定させるのにシーズンの半分程度を費やしていた。

グロンコウスキーが復帰したタイミングは第55回スーパーボウルに進出するバッカニアーズとって完ぺきなものだった。この試合ではグロンコウスキーが最初の2回のタッチダウンパスをキャッチし、バッカニアーズはカンザスシティ・チーフスに31対9で勝利している。グロンコウスキーは2020年シーズンの勢いを2021年シーズンに持ち越したが、肋骨を負傷して5試合の欠場を余儀なくされた。ケガから復帰すると、すぐにパス攻撃に欠かせない存在となり、シーズン第11週から第18週までにキャッチ39回で618ヤード、タッチダウン2回をマーク。プレーオフではさらにキャッチ9回で116ヤード、タッチダウン1回を追加した一方で、セーフティ(S)ニック・スコットにインターセプトさせるなど、ラムズ守備陣のゲームプランでは主要な標的とされてしまった。

一時的に27対3でビハインドだったバッカニアーズは猛烈な追い上げを見せたものの、試合終了間際にQBマシュー・スタッフォードがラムズをフィールドゴール圏内に導き、バッカニアーズに在籍したこともあるキッカー(K)マット・ゲイがラムズをNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームに送り込むための決勝フィールドゴールを決めてしまい、苦々しい結末を迎えている。

まだ痛みが残る中、グロンコウスキーは将来の決断を急ごうとはしていない。32歳のグロンコウスキーはもうひと頑張りするかどうかを決める前に、心身ともに癒し、シーズンを振り返る時間をとることの大切さを理解している。

グロンコウスキーは月曜日に、ブレイディが残るのであれば、決して簡単な決断にはならないだろうと明かした。

『The Tampa Bay Times(タンパベイ・タイムズ)』のリック・ストラウドによると、グロンコウスキーは「絶対に何もボードから外さない」とコメントしたという。

身体能力に優れたタイトエンドとして知られてきたグロンコウスキーだが、そのキャリアを通じてかなりのダメージを負っている。負傷歴は長く、最も新しいケガはただの打撲では済まなかった。

それでも試合に出るという強い意志を示したグロンコウスキーは、ブルース・エリアンスHC(ヘッドコーチ)に予定よりも早くシーズン第8週に復帰させてもらうよう説得している。

その思いが2022年にバッカニアーズに復帰する可能性につながるかもしれないが、エリアンスHCが月曜日に認めたように、バッカニアーズは2021年シーズンのように22人のスターターを全員呼び戻すことはできないだろう。メンバーが変わっても、目標は変わらない。グロンコウスキーがロンバルディトロフィーを再び追い求めるために戻ってくるかどうかは、これから数週間から数カ月のうちに分かるだろう。

【RA】