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チーフスと再戦するAFCチャンピオンシップゲームに向けて「自信に満ちている」ベンガルズ

2022年01月25日(火) 12:01

シンシナティ・ベンガルズのエバン・マクファーソンとジョー・バロウ【AP Photo/Mark Humphrey】

AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームがシンシナティ・ベンガルズ対カンザスシティ・チーフスに決まり、アローヘッド・スタジアムでは再び爆発的な盛り上がりを見られるかもしれない。

チーフスが新進気鋭のベンガルズを圧倒すると予想している人は、わずか3週間前に行われたこの2チームの戦いを忘れてしまったのだろう。ベンガルズは何度も14点差をつけられながらも、最後の最後にキッカー(K)のエバン・マクファーソンがフィールドゴールを決めて34対31でチーフスを下している。

ベンガルズのヘッドコーチ(HC)ザック・テイラーは、ディビジョナルラウンドでチーフスがバッファロー・ビルズを破る前に、最近チーフスと対戦したことは何らアドバンテージにはならないと述べた。

テイラーHCは現地23日(日)に「重要なのはチームが今、自信に満ちていることと、自分たちがこの試合にふさわしいと信じていることだと思う」とチームの公式サイトに話している。「選手の何人かは、周りがわれわれに負け犬の烙印を押そうとしているとコメントしていたが、そんなことには屈しない。自分たちはNFLのどのチームにも負けないと信じているから、対戦相手は誰だっていい。アウェーでも素晴らしい試合をするつもりだ」

ベンガルズは過去12試合でチーフスを破った唯一のチームであり、この勝利によってベンガルズはAFC北地区の優勝を決めた一方で、チーフスは第1シードを逃している。

シーズン第17週の試合でクオーターバック(QB)のジョー・バロウは446ヤードを投げて4つのタッチダウンを決め、試合序盤で14対0、前半残り2分を切った時点で28対14と負け越していたベンガルズが後半にチーフスを圧倒した。この日、ワイドレシーバー(WR)のジャマール・チェイスもチーフスを苦しめ、11回のキャッチで266ヤードとタッチダウンを3回記録。これはNFL史上、ルーキーが1試合で獲得したヤード数としては最多を数える。この試合最大のビッグプレーは、第3ダウン残り27ヤードの場面でバロウがフィールド奥のサイドライン際にいるチェイスを見つけ、ボールを30ヤード進めてフィールドゴール圏内に入り、勝利を決めたことだ。

ベンガルズのディフェンスは前半に28点を許したものの、最後の2クオーターはQBパトリック・マホームズを抑え、わずか50パスヤードと3点しか許さなかった。

今回のアローヘッドでの再戦はこれまでとは違った展開になるだろう。マホームズはキャリア(プレーオフを含む)を通して、そのシーズン中に負けたチームと再戦した際の対戦成績は4勝1敗という記録を持つ。そのうち直近の4試合すべてで勝利しており、5試合のパサーレーティングはいずれも100を超えている。唯一の敗戦はニューイングランド・ペイトリオッツと対戦した2018年のAFCチャンピオンシップゲームとなる。

ベンガルズのタイトエンド(TE)C.J.ウゾマーは「これはプレーオフのフットボールだ。リング上での戦いじゃなくて、ストリートファイトみたいなものだ。俺たちはチーフスの動画を持っているけど、相手だって同じさ。だから、そんなことは関係ない」と話す。

シーズン第17週の試合のあとに再戦を予想していたマホームズは、試合後にバロウと握手を交わした際に「プレーオフで会おう」と言っていた。スーパーボウルへの出場権をかけて、その通りになった。

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