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自分の希望だけではなく、家族の望みも考えて将来を決めるとバッカニアーズQBブレイディ

2022年01月25日(火) 15:15


タンパベイ・バッカニアーズのトム・ブレイディ【AP Photo/Mark LoMoglio】

クオーターバック(QB)トム・ブレイディは7度のスーパーボウルチャンピオンだ。パスヤードとタッチダウンにおいて、NFL歴代トップ記録の保持者でもある。

これらのタイトルの傍ら、ブレイディは夫であり、父でもある。

30対27でロサンゼルス・ラムズに喫したディビジョナルラウンドでの敗北により、タンパベイ・バッカニアーズのシーズンが終了した翌日、ブレイディが2022年に戻ってくるかの決断について、自分の希望だけではなく、家族にとってベストであることを考慮して下すと話したのも驚きではない。

「年を取ったと思うよ。一番良いのは、フットボールが僕の人生の中でものすごく重要だってことだ」とブレイディはポッドキャスト『Let’s Go!(レッツ・ゴー!)』で語っている。

「それは、僕にとって大きな意味を持つ。自分たちがチームとして達成しようとしていることにかなり気を配っているんだ。チームメイトのことにも。そして、年を取って一番大きく変わったのは、今は子供がいるってこと。子どもたちにも、とても心を配っている。子どもたちが僕の最大のサポーターだった。妻も僕の最大のサポーターだ。僕がヒットを受けるのを見ると、心が痛むみたいだ。彼女は僕に夫として望むことをしてもらってしかるべきだし、子どもたちも、父親に望むものを与えられるべき。僕も彼らにもっと時間を費やすつもりだし、彼らが必要としているものを与えたい。これまでの6カ月、彼らは僕が愛することをやるために、僕に本当にいろいろしてくれたからね。何年か前に言ったけれど、関係性がすべてだ。常に自分の希望というわけじゃない。家族の希望が大事なんだ。彼らとたくさんの時間を過ごし、次にどうするか考えるつもりだ」

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは現地23日(日)、ブレイディが一歩退き、しばらくの時間をかけて引退の可能性について検討するつもりだと伝えていた。ブレイディとバッカニアーズの劇的な幕切れの後、15回プロボウルに選出されたブレイディは「正直なところ、僕はこのゲームのことを考えていて、5分以上前のことは一切考えていない」と話している。

ポッドキャストで明かした心情からは、ブレイディが将来について熟考していることがうかがえる。

また、ブレイディはチームとチームメイトたちのために必要になる時間とフォーカスのことも考えている。

「毎年、チームが本当に必要としているものに自分がコミットする能力があることをはっきりさせなきゃいけない。それが、自分にとっては本当に重要だ。自分のベストに到達していないなら、チームにはふさわしくない。自分がコミットできないと思ったり、チャンピオンシップレベルではできないと思うなら、誰かにプレーのチャンスを譲るべきだ。どうなるかは見てみよう。今から次のフットボールシーズンが始まるまでには長い時間がある。こういうことについては本当に考えなきゃならないし、誰にとってもそれが多分自然なことだ」

「フットボールをプレーすることで、たくさんの喜びを得てきた。フットボールを愛しているんだ。でも、フットボールをプレーしなくても、今の僕にはたくさんの喜びがある。子どもたちが大きくなって、彼らが進歩し、成長するのを見ている。だから、そういうことのすべてを考えなきゃならないし、そうしていく。面白いのは、いつでも引退した人のほとんどがフロリダに移ることだね。僕はもうフロリダにいるわけだから! だから、僕本人でさえ、すごく混乱するよ」

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