2回のファンブルを喫するもRBエイカーズを「とても信頼している」とラムズHCマクベイ
2022年01月25日(火) 16:34ロサンゼルス・ラムズは昨シーズンのスーパーボウル覇者であるタンパベイ・バッカニアーズに大量リードを奪われる寸前だった。
バッカニアーズのクオーターバック(QB)トム・ブレイディが第4クオーターで連続してタッチダウンドライブを成功させる中、ラムズは4回のファンブルを喫し、もとの点差が27対3だったにもかかわらず、試合時間残り42秒には同点まで追いつかれている。しかし、バッカニアーズが残り28秒でブリッツした後、QBマシュー・スタッフォードはワイドレシーバー(WR)クーパー・カップを見つけて44ヤードのパスを通し、キッカー(K)マット・ゲイがフィールドゴールを決める機会を与えてラムズを30対27での勝利に導いている。
4回のファンブルを喫したチームが勝利した試合としてはNFLのプレーオフ史上4回目となり、1975年以来の出来事だった――1969年にカンザスシティ・チーフス(AFLチャンピオンシップ)、1970年にインディアナポリス・コルツ(第5回スーパーボウル)、1975年にピッツバーグ・スティーラーズ(AFCチャンピオンシップゲーム)がそれぞれ同じことを経験している。
7月に患ったアキレス腱の断裂を乗り越え、ポストシーズンに向けて復帰したランニングバック(RB)キャム・エイカーズは2回もミスを犯した。前半終了まで残り19秒、20対3とリードして前半終了前にバッカニアーズを完全に打ち負かそうとしたとき、エイカーズはファンブルを喫しており、このミスが得点するチャンスを棒に振っている。そして、第4クオーターでカップがファンブルして相手にタッチダウンを許し、さらにスナップミスで得点の機会を逃した後、またもエイカーズがファンブルしている。
ブレイディからWRマイク・エバンスへの55ヤードのパスが点差を27対20まで縮めた後、ラムズはあと数回、ファーストダウンを更新するだけでよかった。しかし、続くドライブの2回目のスナップでエイカーズがファンブルを喫し、相手に同点となるタッチダウンを決めるチャンスを与えてしまっている。
幸い、ラムズには規定時間内に勝利する最後のチャンスがあり、スタッフォードがそれを成功させたため、エイカーズは弱い立場になることを免れた。
ヘッドコーチ(HC)ショーン・マクベイは勝利した後、ファンブルはあったものの、これからもエイカーズを信頼し続けると述べている。
「キャム・エイカーズのことは今でもとても信頼している。彼は偉大な選手になるだろう――彼がとり戻したいと思っているプレーはいくつかあったし、敵陣でターンオーバーを奪った後のスナップでは、少しミスコミュニケーションもあった。そういうことはあってはいけないが、われわれはそれを乗り越えられたのだから、彼らには期待している」
エイカーズはアキレス腱を断裂してシーズンのほとんどを欠場したにもかかわらず、日曜日には26回もハンドオフを受けていた一方で、RBソニー・ミシェルは1回しかキャリーしていない。
ラムズのランプレーはバッカニアーズの前線を相手に全く歯が立たなかった。エイカーズは24回のキャリーをマークするも1回あたりわずか2.0ヤードしか進めず、最長9ヤード、計48ヤードしか走っていない。しかし、マクベイHCは差を詰められてもなお――とりわけ、第1ダウン残り10ヤードの場面で――継続的にランをコールし続けた。この保守的な体質がラムズにとって命取りになるところだった。
ラムズはNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームで、地区ライバルであるサンフランシスコ・49ersとの対戦を控えている。17対0でリードしていたにもかかわらず、延長戦の末に27対24で敗れ、49ersのポストシーズン進出を許したシーズン第18週の試合を含め、ラムズはこれまでに49ersに6連敗している。マクベイHCはエイカーズが必要だと確信しているようで、次のように語った。
「もちろんキャムに対する信頼感もあるが、ソニーのことも信頼しているし、ランゲームでは本当に何もうまくいかなくて大変だったとはいえ、彼らはいい仕事をしてくれた。特に、4分間で時間を使い果たそうとしているような状況で、いいボールを守るにはどうすればいいかをいつも話している。それでも、戦う必要があり、それをできるようにしたかったし、彼はそれをやり遂げるためにタフな走りを見せていた。彼は少し遠回りすることになったし、ディフェンスはフットボールでの攻撃に優れていた――素晴らしい学びの機会だった。彼はそこから学び、適切な対応をしてくれると思っている」
【RA】