ベアーズがチーフスのライアン・ポールズを新GMに起用
2022年01月26日(水) 15:11シカゴ・ベアーズに新たな幹部がやってくる。
ベアーズがカンザスシティ・チーフスの選手人事部門責任者だったライアン・ポールズを新たなジェネラルマネジャー(GM)に迎える。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地25日(火)に伝えた。
ベアーズも後にポールズの起用を発表している。
ベアーズ会長のジョージ・マッカスキーは声明の中で「ライアンほどのバックグラウンドやフットボールの経験を持つ人物を迎えられることに興奮している」と述べた。
「チーフスでの彼の業績そのものがすべてを語っており、彼はチーフスのプロスポーツ界でも最高クラスのチームの一つという立場を強化した。彼のリーダーシップによって、シカゴにスーパーボウルチャンピオンシップをもたらすというわれわれの目標が達成されると、私たちは確信している」
36歳のポールズはチーフスで13シーズンを送った上でベアーズに合流する。ポールズは2009年に選手人事アシスタントとしてキャリアを開始し、2018年に選手人事部門責任者のアシスタントに就任。2021年に選手人事部門責任者を務めている。他のチームでさらに上の役職に着くまで、1年しかかからなかった。
ポールズは声明で「この機会を与えてくれたジョージとマッカスキー家、そしてその他のベアーズ組織に、深く感謝している」と語った。
「シカゴ・ベアーズはナショナル・フットボール・リーグにおける代表的なチームの一つであり、あらゆるスポーツの中でも最も名誉あるチームの一つだと認識されている。これだけ敬意を集めるチームに加わるのは私にとって名誉なことだ。家族と共に、この組織とファンベース、この街が、彼らにふさわしいもの、すなわちスーパーボウルトロフィーを手にする一助となるべく、全力で取りかかるのを楽しみにしている」
ボストンカレッジ(BC)のオフェンシブタックルだったポールズは、大学でのキャリアが終わると共にフィールド外での仕事を開始し、2008年にリクルーティングアシスタントとしてBCのスタッフに加わった。これからは1巡目で指名されたクオーターバック(QB)ジャスティン・フィールズの周囲を才能で固めるべく、ベアーズで選手獲得に努めることになる。
ポールズの仕事はヘッドコーチ(HC)選びからスタートする。ベアーズはすでにHC候補者を絞るプロセスに入っており、ラポポートによればまずはカウボーイズ守備コーディネーター(DC)ダン・クインとの2回目の面談を予定しているという。クインはこれまでに知られている3人の最終候補者の一人だ。他にはインディアナポリス・コルツDCマット・エバーフラス、元デトロイト・ライオンズおよびコルツHCジム・コールドウェルがいるとラポポートは伝えた。
その後はベアーズのオフェンシブライン(OL)改革に取り組まなくてはならない。今季のベアーズOLは3人のクオーターバック(フィールズ、アンディ・ダルトン、ニック・フォールズ)が58回のサックを浴びるのを許した。さらに、レシーバーの状況にもテコ入れしなければならない。まずはベテランのワイドレシーバー(WR)アレン・ロビンソンの維持を望むか、あるいは可能かを検討する必要がある。ロビンソンは3月にフリーエージェントになる予定だ。ロビンソンに別れを告げるのであれば、有望な若手であるダーネル・ムーニーに次ぐ選択肢をチームに加えることになる。
試合平均トータルヤードで24位に沈む攻撃陣を立て直す上で、ヘッドコーチ選びが大きな役割を果たすだろう。他にも答えをだすべき疑問を多く抱えるベアーズだが、少なくともトップの幹部については解決された。シカゴはこれからも仕事を続けていく。
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