カンファレンスチャンピオンシップゲームのホームフィールドアドバンテージは本来ならば有利なはずだ。

当然サンフランシスコ・49ersは現地30日（日）のNFC（ナショナル・フットボール・カンファレンス）のチャンピオンシップゲームをホームのリーバイス・スタジアムで戦いたいと思っている。だが、SoFiスタジアムでロサンゼルス・ラムズと対戦する際に、49ersのファンが再びアウェーの雰囲気をかき消してくれたとしてもまったく不思議ではない。ホームで戦っていながら、ラムズのオフェンスがサイレントカウントをしなければならないほど熱狂的な大観衆に助けられ、シーズン第18週に49ersは同じ会場でプレーオフ進出を決めている。延長戦の末に49ersが27対24で勝利を飾った。

49ersのクオーターバック（QB）ジミー・ガロポロは水曜日にこう話している。

「ここまで来てくれるファンは本当に忠実だ。アウェーの試合であれだけファンに応援してもらえるなんて。会場では赤が目立っていたから、試合が始まる前からたくさんのファンが駆けつけてくれたことは分かっていた。でも、俺たちがプレーを決め始めて観客が騒いでくれるようになると、試合の勢いが変わってくると思うんだ。サイドラインでもそれを感じることができた。実際に触れることができたり見えたりするようなものじゃないんだけど、それを感じるし、聞こえる。そして、このチームはそれにしっかり応えることができる。だから、今回も熱いファンが胸を張って応援してくれることを願っている。彼らがそうしようと思っていることは知っているさ」

ラムズのヘッドコーチ（HC）ショーン・マクベイは自分たちのファンにチケットを売らないよう懇願している。また、今週初めに記者団と話した際には、シーズン第18週の49ersの観客の影響を決して軽んじてはいなかった。

「彼らにはすごく忠実なファンベースがついている。素晴らしい伝統と歴史を持っているし、ここまでもそう遠くない。だから、それは彼らの強みだ。あの時は言葉でのコミュニケーションが難しい状況に追い込まれて苦労した。特にわれわれのオフェンスがフィールドに出ていた時なんかは。フィールドの特定の箇所ではかなりうるさくて、チームを機能させるのが難しかった。まるでアウェーの試合をしているような状況だったよ。私は忠実なラムズファンが来てくれると確信しているし、ワクワクしている。大きなエネルギーで応援してくれると期待している」

そう遠くないとはいえ、それでもサンフランシスコからは約643kmも離れている。この試合のために生じる渋滞を考えたら、長時間のドライブは避けられないだろう。それでもきっと49ersのファンは大挙して押し寄せてくるに違いない。

『NBC Sports Bay Area（NBCスポーツ・ベイエリア）』のジェニファー・リー・チャンによれば、49ersのキッカー（K）ロビー・ゴールドは水曜日に「観客席が真っ赤に染まることを期待している。あそこをリーバイス・スタジアムの南拠点に変えてやるさ」と述べたという。

一方、ラムズのQBマシュー・スタッフォードの妻、ケリーさんはラムズのファンが大勢SoFiスタジアムに来られるよう、自分の務めを果たしているようだ。『NFL Network（NFLネットワーク）』のブリジェット・コンドンは本人の投稿を引用して『Twitter（ツイッター）』にその内容を綴った。

Kelly Stafford, Matthew's wife, just posted to Instagram that she's going to buy a good amount of tickets to Sunday's #NFCChampionshipGame and give them away to #Rams fans.

Telling fans to email her their story and she'll decide tomorrow night. #Niners #RamsHouse @nflnetwork pic.twitter.com/LV1gHztRyp

— Bridget Condon (@BridgetCondon_) January 26, 2022

「ケリーさんは日曜日のNFCチャンピオンシップゲームのチケットを大量に購入して、ラムズファンにプレゼントするつもりだと“Instagram（インスタグラム）”に投稿しているわ。自分のストーリーをメールで送るようファンに呼びかけており、その中からチケットを贈る人を明日の夜に決定するそう」

【R】