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大学時代の経験からアローヘッド・スタジアムの騒音も平気だとベンガルズQBバロウ

2022年01月27日(木) 12:14

シンシナティ・ベンガルズのジョー・バロウ【AP Photo/Jeff Dean】

クオーターバック(QB)ジョー・バロウとシンシナティ・ベンガルズが向かうのは、大音量が来る者に襲いかかることで知られているアローヘッド・スタジアムだ。

バロウには現地30日(日)に実施されるAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップ戦に耳栓を持っていくつもりはない。バロウは大学時代にサウスイースタン・カンファレンス(SEC)でプレーした経験から、スタジアムの騒音の中で試合をすることに慣れているのだ。

水曜日に「SECは毎週どのスタジアムでも大騒音で、ものすごくたくさんの人がいる」と話したバロウは次のように続けた。

「今度も同じような感じさ。俺たちは本当に大音量になると予測していて、今週を通してその話をしている。コミュニケーションや声以外のコミュニケーションを本当にうまくやらなきゃならない。アウェイのどの週とも同じようにね」

バロウはレギュラーシーズンの間、アウェイで厳しくなりがちな環境について、ルイジアナ州立大学時代の経験から「どのNFLスタジアムよりもSECの方がうるさくなる」と報道陣に語っていた。

ただし、元ニューヨーク・ジャイアンツのキッカー(K)ローレンス・タインズはバロウがこれから向かう状況を分かっていないと考えており、バロウは「衝撃の事実を知ることになる」と『Twitter(ツイッター)』で述べている。

デシベルレベルについては何日でも議論できるだろう(シアトルも観衆のノイズについては一家言あるかもしれない)。しかし、バロウは先週にテネシー・タイタンズを下したディビジョナルラウンドですでに音環境上の逆境を味わっている。バロウによれば、その際はヘルメットの無線でコーチ陣のヘッドセットとのコミュニケーションを取ることができず、プレーコーラーやヘッドコーチ(HC)ザック・テイラーの言葉も届かず、一部では2年目のクオーターバックであるバロウが自分でプレーをコールしなければならなかったという

バロウがそういった状況に追い込まれるのは初めてのことだったが、これをうまく乗り切っている。

コーチ陣とのコンタクトが失われたことについて、バロウは「いや、そういう状況になったことはなかった。俺にとってはちょっとエキサイティングだったよ。ザックはいつもジョークを言うんだ。“ヘッドセットがダメになったから自分でコールするフリなんてするなよ”とか。でも、土曜日にはヘッドセットがダメになって、3プレーから4プレーは自分でコールしなきゃならなかった。全部うまくいったから、楽しかった」と振り返った。

タッチダウンパスが決まることはなかったが、バロウはタイタンズを倒した試合でパス37回中28回成功、348ヤードを記録している。唯一の傷は1回のインターセプトだが、バロウは最も大事なときにきっちりと決め、試合終了間際にワイドレシーバー(WR)ジャマール・チェイスへの19ヤードのパスを通してベンガルズをフィールドゴール圏内にまで導いた。

バロウとベンガルズは今週末に馴染みあるチームと相対することになる。ベンガルズはシーズン第17週にカンザスシティ・チーフスを抑え、AFC北地区のトップに立った。

その試合ではベンガルズにホームフィールドのアドバンテージがあったが、今回は同じぜいたくを味わえない。タインズがツイートしたように、バロウはアローヘッド・スタジアムの敵対的な環境を体感することだろう。

自身のパフォーマンス――そしておそらく、不利な環境の中でのコミュニケーション能力――について、引退したキッカーの見解が間違っていたことを証明し、ベンガルズをスーパーボウルへと導けるかは、若きクオーターバックであるバロウ次第だ。

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