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ラスベガスで逮捕のレイダースCBホブス、飲酒運転ではなく交通違反で有罪

2022年01月27日(木) 15:49


ラスベガス・レイダースのネイト・ホブス【NFL】

ラスベガス・レイダースのコーナーバック(CB)ネイト・ホブスが、今月初めに酒気帯び運転の疑いで逮捕された際の交通違反について、現地26日(水)に罪を認めた。

22歳のルーキーであるホブスは出頭しておらず、弁護士のリチャード・ショーンフェルド氏が軽犯罪に当たる不注意運転に対する有罪答弁書を提出している。

ホブスは1月3日未明、ラスベガス・ストリップにあるカジノの駐車場の出口ランプに停車中の車内で眠っているところを発見され、逮捕に至った。

検察の発表によると、ホブスの血中アルコール濃度は0.07%で、ネバダ州の飲酒運転法定基準である0.08%をわずかに下回っていたとのことだ。

ラスベガスの治安判事はこの嘆願を受け入れ、685ドル(約7万8,000円)の罰金と20時間の社会奉仕活動を課し、ホブスにトラブルを起こさないよう命じた。

裁判所の命令は「今後のこと」についてだとショーンフェルド氏は指摘している。

ホブスは1月16日にラスベガスの高速道路で違反切符を切られた後に別の無謀運転の罪に問われているため、これは重要なこととなる。ネバダ州の道路パトロール隊員によると、ホブスは制限速度が65マイル(105キロ)に指定されている区域で110マイル(177キロ)を出しており、スピード違反を犯したという。

ホブスが運転する黒のベンツがパトロール車両を抜き、その後も他の車を追い越しながら危険な車線変更を何度も行ったため、ホブスを追跡したと隊員は報告している。

ショーンフェルド氏はホブスが違反切符を受け取ったことを認めており、法廷でその容疑に応じると述べた。ホブスは4月16日に裁判官の追求を受ける予定となっている。

クラーク郡地方検事のスティーブ・ウォルフソン氏は水曜日に声明を発表し、1月3日に逮捕された際、ホブスは法的には飲酒状態ではなかったとしながらも、ホブスはナショナル・フットボール・リーグとNFL選手会が提供するアルコール治療プログラムに参加すると述べている。

ホブスが申し立ての条件に違反した場合、最大で30日の懲役刑を受ける可能性があるとウォルフソン氏は言う。

レイダースはホブスの件に関するコメントはすぐに出していなかった。ホブスは1月15日、チームにとってシーズン最後の試合となったシンシナティ・ベンガルズとのプレーオフのワイルドカードラウンドに出場している。

ホブスの事件は、レイダースの元ワイドレシーバー(WR)ヘンリー・ラッグス三世が飲酒をしながら高速で運転していていた車が衝突し、ラスベガス在住の23歳の女性を死亡させる事故を起こした直後のことだった。当局の発表によれば、ラッグスと彼のガールフレンドもこの事故で負傷したという。

事故発生から数時間後にレイダースはラッグスをリリースしている。

元1巡目指名選手のラッグスは、血中アルコール濃度が法定基準の2倍に当たる0.16%でありながら、住宅街を時速156マイル(251キロ)で走行し、乗っていたシボレー・コルベットが女性の車の後部に激突したことで罪に問われている。

一年前には同じくレイダースの選手であるランニングバック(RB)のジョシュ・ジェイコブスがラスベガスの空港の交通トンネル内で事故を起こし、飲酒運転の容疑で捕まっている。

当時22歳だったジェイコブスは事故の後に額を数針縫っているが、弁護士は彼の血中アルコール濃度は0.08%に達していなかったと主張。ジェイコブスは適正な注意を怠った交通違反で500ドル(約5万7,000円)の罰金を支払っており、ショーンフェルドとデビッド・チェスノフがその弁護を担当している。


記事提供:『The Associated Press(AP通信)』


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