ナサニエル・ハケットとのHC契約に向けてブロンコスが最終調整中
2022年01月28日(金) 00:13デンバー・ブロンコスはナサニエル・ハケットをクラブの第18代ヘッドコーチ(HC)に選んだ。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロは現地27日(木)の朝、ブロンコスがハケットを彼らの新HCにするための契約の最終段階に入っていると情報を伝えた。
ハケットは、このオフシーズンにHCの席を得る9人のうちの最初の1人となる。
グリーンベイ・パッカーズで攻撃コーディネーター(OC)を務めていたハケットはその有力候補とみられていた。彼が木曜日にジャクソンビル・ジャガーズのコーチ職を巡り面談の計画を立てていたため、水曜日の夜にデンバーとの話が一気に加速したようだ。ブロンコスとしては何としてもその面談を阻止したかったのだろう。
42歳のハケットはパッカーズのOCとして過去3シーズンを過ごし、アーロン・ロジャースをサポートしてきた。そのロジャースは2年連続でMVPを獲得すると考えられている。
2019年にハケットがOCになって以来、パッカーズはNFLでオフェンシブタッチダウン(160回)が2番目に多く、ギブアウェイ(37回)は最も少ない。
その有力なオフェンスについて、外部から最も称賛されたのはロジャースとマット・ラフルアーHCだったが、2人はそろって毎週チームの準備を整えてきたハケットの仕事ぶりを絶賛している。
グリーンベイは空いたOCの席を内部から埋めたいと考えており、筆頭候補はクオーターバック(QB)コーチのルーク・ゲッツィだ。
カリフォルニア大学デービス校のラインバッカー(LB)だったハケットは、大学のアシスタントとしてキャリアをスタートし、その後2006年にタンパベイ・バッカニアーズでジョン・グルーデンの下、オフェンスのクオリティコントロールコーチとしてプロの世界に入った。一度はシラキュースのパッシングゲームコーディネーターや攻撃コーディネーターとして大学に戻ったが、やがてダグ・マローンを追ってOCとしてバッファロー・ビルズに加わった。
2シーズンをビルズのOCとして過ごしたハケットは、マローンとともにジャクソンビルに移り、初めはQBコーチとして(2015年から2016年)、マローンがHCに昇格するとコーディネーターの仕事を任された(2016年から2018年)。
OCとしてハケットがグリーンベイでプレーコールをすることはなかったが、彼は革新的でエネルギッシュな人物で、選手たちに対してフレンドリーなタイプだと考えられている。新人HCにとって、それは武器になる。
ハケットはこれまで何度かロジャースからHCになることを勧められてきた。新HCとQBのつながりは、これからロジャースのデンバー入りのうわさを一気に燃え上がらせることだろう。ロジャースがトレードを要求してグリーンベイ離脱を図るなら、その行き先としてブロンコスはうってつけだ。デンバーは攻撃の武器を多く有しており、セカンダリーも急成長中のプレーオフ進出を狙えるチームだが、クオーターバックを必要としている。
元HCとなったビック・ファンジオの指揮の下、ディフェンスはNFL屈指の強さを保っていたが、オフェンスは一貫性のないQBのプレーに乱され、どうしても軌道に乗ることができなかった。ジェネラルマネジャー(GM)ジョージ・ペイトンが任命した最初のHCとなるハケットに与えられた課題は、次のQBが誰であろうと、そのオフェンスに命を吹き込むことだ。
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