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レイダースがペイトリオッツのOCマクダニエルズをHCに、選手人事責任者ジグラーをGMに選定

2022年01月31日(月) 10:12


ニューイングランド・ペイトリオッツのジョシュ・マクダニエルズ【Perry Knotts via AP】

ラスベガス・レイダースがニューイングランド・ペイトリオッツの攻撃コーディネーター(OC)ジョシュ・マクダニエルズを次期ヘッドコーチ(HC)に採用したと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地30日(日)に伝えた。両者は契約条件に合意している。

今週末にレイダース幹部と会う前に、マクダニエルズはヘッドコーチの最有力候補として浮上していた。ラポポートによると、マクダニエルズは金曜夜にチーム社長のダン・ベントレルと食事をとった際に前向きな会話を交わし、土曜日にはオーナーのマーク・デービスと面談したという。

長年にわたってペイトリオッツのOCを務めてきたマクダニエルズは、ラポポートとNFLネットワークのマイク・ガラフォロ、トム・ペリセロがすでに伝えた通り、ペイトリオッツからレイダースのジェネラルマネジャー(GM)に採用されたデイブ・ジグラーと共にレイダースで働くことになる。ラポポートによれば、選手人事責任者を務めていたジグラーはマクダニエルズにとって理想的なフロントオフィスのパートナーになると考えられているとのこと。

マクダニエルズは過去20年間の大半をペイトリオッツで過ごしてきた。2005年から2008年、また2012年から2021年まで攻撃コーディネーターを務め、6回のスーパーボウル優勝すべてに携わっている。今シーズンは印象的なルーキーイヤーを過ごしたクオーターバック(QB)マック・ジョーンズを指導し、ペイトリオッツはポストシーズンに復帰してオフェンスの試合平均得点はNFL6位まで回復した。

45歳のマクダニエルズは、フィールド外の悲劇や混乱を乗り越えて2021年のワイルドカード枠を手に入れたレイダースを引き継ぐことになる。シーズン中には過去に人種差別的、同性愛嫌悪的、女性蔑視的な言葉を使用したメールを私的に送っていた事実を『The Wall Street Journal(ザ・ウォールストリート・ジャーナル)』や『The New York Times(ニューヨーク・タイムズ)』に暴かれた元HCジョン・グルーデンが辞任。さらに、若い女性を死亡させた交通事故に関する複数の重罪で逮捕および起訴された元ワイドレシーバー(WR)ヘンリー・ラッグス三世や、銃を振り回して誰かを殺すと脅した映像が公になったことを含め、フィールド外で一連の事件を起こしたコーナーバック(CB)デイモン・アーネットがリリースされている。これらはすべて4週間で起こったことだ。

スペシャルチームコーディネーターを務めていたリッチ・ビサッチアが10月に暫定HCに就任し、チームをスーパーワイルドカード週末まで導いたが、最後の最後でシンシナティ・ベンガルズに敗れた。レイダースは10勝7敗(ビサッチア暫定HCのもとで7勝5敗)でレギュラーシーズンを終え、5シーズンぶりにプレーオフ進出を果たしている。レイダースは2002年シーズンでスーパーボウルに出場して以来、ポストシーズンの試合で白星を挙げておらず、その過程で常任ヘッドコーチは9回変わった。

ワイルドカードラウンドで敗退した後、ラポポートはフランチャイズQBデレック・カーの将来はヘッドコーチの採用と関連してくる可能性が高いと報道。プロボウルに3回選出されたことのあるカーにとって、今季はほぼ間違いなくキャリア史上最高のシーズンだったが、契約はあと1年しか残っておらず、2022年にデッドキャップヒットはない。

マクダニエルズがヘッドコーチに挑戦するのは厳密に言えば3度目となるものの、これまでにデンバー・ブロンコスでしかその職に就いていない。2018年にはインディアナポリス・コルツでHC職を引き受けた後、就任が発表されたその日に辞退し、ペイトリオッツに再入団している。

ブロンコスは2009年に32歳という若さのマクダニエルズをヘッドコーチに任命。マクダニエルズの在任期間は2シーズン足らずで、11勝17敗という成績だった。2011年はセントルイス・ラムズ(現ロサンゼルス・ラムズ)の攻撃コーディネーターとして過ごし、翌年にペイトリオッツに戻っている。

【RA】