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ベアーズが新OCにパッカーズQBコーチのルーク・ゲッツィを採用

2022年01月31日(月) 10:53


ルーク・ゲッツィ【AP Photo/Adrian Kraus】

シカゴ・ベアーズのオフェンスの未来とクオーターバック(QB)ジャスティン・フィールズの成長はルーク・ゲッツィに委ねられることになった。

ベアーズは現地30日(日)にゲッツィを新しい攻撃コーディネーター(OC)として採用したことを発表。この動きはNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)北地区のライバルにとっては大きな痛手となる。これまでの3シーズン、ゲッツィはグリーンベイ・パッカーズのクオーターバックコーチを務め、2020年からはパスゲームコーディネーターも兼任していた。言うまでもなく、パッカーズはその間にリーグ屈指のオフェンスを誇り、QBアーロン・ロジャースは昨年MVPを受賞しており、今年もその可能性を秘めている。

ゲッツィが今後担う主な責任はフィールズを成長させることだ。2021年のNFLドラフトで全体11位に指名されているフィールズは、元ヘッドコーチ(HC)マット・ナギーと元OCビル・レイザーの指揮のもとで不安定なルーキーシーズンを送ってきた。

12試合に出場したフィールズのパス成功率はわずか58.9%。シーズンを通して1,870ヤードとタッチダウン7回、インターセプト10回を記録している。420ランヤードはクオーターバックの中では5番目に多い数字となったが、フィールズが記録した5回のファンブルを上回ったQBは他に一人しかいない。さらに、シーズン終盤にかけては肋骨にひびが入り、足首のケガや新型コロナウイルス(COVID-19)の感染が重なって出場時間は限られていた。6勝11勝で今季を終えたベアーズはフィールズが先発した10試合で2勝しか挙げておらず、1試合の平均得点は18.3とリーグ内27位に終わっている。

その結果、先週にはインディアナポリス・コルツの守備コーディネーター(DC)だったマット・エバーフラスがヘッドコーチとして採用されている。ここ数年、ベアーズのディフェンスはその役割を果たしてきたが、オフェンスの不振によってチームはポストシーズンになんとか残れても、ワイルドカードラウンドより先に進めたことがない。パッカーズに7年間在籍したゲッツィはプレーオフの経験を豊富に有している。

しかしながら、ゲッツィがプロのオフェンスを指揮するのは今回が初めてとなる。過去にはミシシッピ州立大学(2018年)、ペンシルバニア州立インディアナ大学(2011年から2012年)、ウェストバージニアウェズリアン大学(2009年)でOCを務めている。

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