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ラムズHCマクベイの下で働いたのは「人生で最高の2年間」だったとベンガルズHCテイラー

2022年02月01日(火) 15:26


シンシナティ・ベンガルズのヘッドコーチ(HC)ザック・テイラー【AP Photo/Paul Sancya】

シンシナティ・ベンガルズは2019年2月、チームを再びポストシーズン進出に導き、1回戦敗退を回避させられるようなヘッドコーチを探していた。コーチを必要としている多くのチームがそうであるように、ベンガルズは攻撃の魔法を手に入れようとしていた。それはショーン・マクベイHC(ヘッドコーチ)がスーパーボウル出場を目指すロサンゼルス・ラムズにもたらしたような魔法だ。

そして、ベンガルズはマクベイHCの下でクオーターバック(QB)コーチを務めていたザック・テイラーを雇っている。テイラーHCにとってベンガルズで過ごした最初の2シーズンは不安定で、その成績は6勝25敗1引き分けだった。それでも方針を変えなかったベンガルズは、2015年以来となるAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区優勝に輝き、31年ぶりにポストシーズンで勝利を挙げて報われている。

現地30日(日)に勝利したカンザスシティ・チーフス戦で、ベンガルズは18点差を挽回した。これはカンファレンスチャンピオンシップゲームで逆転した史上最大の点差と並ぶ記録で、2006年にインディアナポリス・コルツが成し遂げている。また、これにより、ベンガルズは1988年以来、初めてスーパーボウル出場を決めた。

第56回スーパーボウルで、テイラーは自分をベンガルズのヘッドコーチへと押し上げてくれたマクベイHCとそのチームと対決することになる。

『CLSN Media(CLSN メディア)』のマイク・ペトラグリアによると、テイラーHCは月曜日に「ショーン・マクベイとコーヒーを飲めば、NFLのヘッドコーチになれるというジョークがある。(中略)それは真実味がある」と語ったという。

マイアミ・ドルフィンズで4シーズンを過ごし、アシスタントQBコーチから攻撃コーディネーター(OC)まで務めていたテイラーHCは、2016年にシンシナティ大学で1シーズンの間、OC兼QBコーチとして活動していた。その後、マクベイHCの下で働くために再びプロの世界に戻っている。テイラーは2017年をアシスタントワイドレシーバーコーチ、2018年をQBコーチとして過ごし、スーパーボウルに進出した。

ベンガルズの公式サイトのレポーターであるマリサ・コンティペリによると、テイラーHCは「ショーンの下で働いていた2年間は人生の中で最高だった。楽しくて、仕事に行くのが大好きだった。彼は、私たち若い世代に、自分なりのやり方があることを教えてくれた」と語ったという。

スーパーボウルで40歳以下のヘッドコーチ(HC)が率いるチーム同士が戦うのは今回が初めてのこと。マクベイHCは36歳で、テイラーHCは38歳だ。

ベンガルズは第1シードのテネシー・タイタンズと第2シードのチーフスを最後のフィールドゴールで下し、あらゆる予想を裏切ってスーパーボウルまで勝ち進んでいる。そして、今度はテイラーHCがかつての雇い主に挑むことになった。

ラムズがNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップでサンフランシスコ・49ersに勝利した後、マクベイHCはスーパーボウルの対戦相手について次のように熱く語っている。

「本当に、AFC優勝おめでとう。 あの試合の始まり方を見ると、彼らは素晴らしく、回復力のあるチームだと思う。あの試合は彼らにとっては良くは思えなかったかもしれないが、なぜ自分たちがメンタル面でタフな集団であるかを示し続けている。彼がどんなに素晴らしいコーチかは分かっている。今年も素晴らしい仕事をしていた。彼とは少しばかり交流があるが、最後までやり遂げるためにどうすればいいゲームプランができるかを考えながら映像を見るのが楽しみだ」

ラムズとベンガルズの深い縁と親密性は2月13日(日)に開催される第56回スーパーボウルで興味深い攻防戦を生みだす可能性がある。

【RA】