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チーフスとの再契約を願うSマシュー、「俺にコントロールできる部分はない」

2022年02月01日(火) 17:45

カンザスシティ・チーフスのタイラン・マシュー【Aaron M. Sprecher via AP】

長いNFLシーズンの余波として、オフシーズンにどの選手が去り、どの選手が戻ってくるのかを問う恒例の儀式が始まっている。

シンシナティ・ベンガルズとオーバータイムまで戦ったAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームを27対24で落としたカンザスシティ・チーフスにとって、フリーエージェントになる重要選手の一人がセーフティ(S)タイラン・マシューだ。29歳のマシューは試合後、チーフスに残りたいとの意思を示していた。

「そう願っている。ここに来てからずっと、ふさわしいチームメイトであろうと努力してきた」とマシューは試合後に話している・

「自分の役割を果たそうと頑張っている。チームのためにもっとプレーを決められるはずっていう感触は常にあるもんだけど、俺はそれをやり遂げたい。だけど、それについては俺にコントロールできる部分はない。自分でどうにかできるところについては、すべてで自分のベストを尽くし、笑顔を絶やさずにやろうと努力してきたと感じている。俺はこのチームが大好きだ。このロッカールームが大好きだ。素晴らしい関係が築けたコーチもたくさんいる。だから、俺は願っている」

マシューは2019年にチーフスと3年4,200万ドル(約48億3,000万円)、シーズンあたり1,400万ドル(約16億1,000万円)の契約を締結。両者は2021年シーズン開幕前に契約を延長しようとしたものの、合意には至らなかった。しかしながら、チーフス首脳陣はマシューに戻ってほしいとの希望を一貫して示している。

万能なセーフティであるマシューは守備コーディネーター(DC)スティーブ・スパグニョーロのディフェンスにおける要だった。マシューの多才さ、スマートさ、プレーメイク能力によってチーフスのバックエンドには創造性が生まれ、カバレッジで相手を惑わせている。AFCディビジョナルラウンドの序盤で脳震とうを起こしたマシューが戦線を離脱したことによって、その存在の重要さが強調されていた。チーフスはビルズQBジョシュ・アレンをスローダウンするために奮闘を強いられていた。

マシューがチーフスを離れるとしたら、埋めるべき穴は大きい。

チーフスは今年、マシューが来てから3年連続でのスーパーボウル進出を逃した。ケガを乗り越えたアリゾナ時代を含め、大変なキャリアスタートとなっていただけに、マシューはたとえ希望したような終わりではなかったとしてもプレーオフで戦えたことに感謝している。

「自分の中の未熟な人格は、俺たちは失敗したと言うだろう。俺の中のもっと大きな人格は、こういうことがいつでもできるわけじゃないと実感している」と話すマシューは次のように続けた。

「自分たちがやったようなシーズンスタートを切り、前回の場所にまでこぎつけて(地区)1位になり、この街に皆がやってくることができるホームゲームをもたらし、ひとかどの要素になったんだ。俺は一緒に働いた人たちや、一緒に働いたコーチたちをこれ以上ないくらい誇りに思う。俺にとって、そういうところから感謝がくる。ある経験や挑戦に対しては、感謝しなければならない。自分が知っているものが、自分からベストの力を引き出してくれる。これからのことに対して、俺たちのモチベーションは高い。このロッカールームには、個人的にもっと良くなるためにこのオフシーズンを使うやつらがたくさんいるって俺には分かっている。俺たちは今でも、自分たちがNFLで最高のチームだと感じている。最高のチームが常に勝つわけじゃない。うまくプレーし、その日にプレーを決めたチームが勝つんだ。俺は彼らと仕事するようになったことを、ものすごく誇らしく思っている」

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