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パット・ボウレン・トラストがブロンコスの売却プロセスを開始

2022年02月02日(水) 10:08


デンバー・ブロンコス【NFL】

デンバー・ブロンコスが正式に売りに出されている。

パット・ボウレン・トラストが現地1日(火)、フランチャイズの“売却プロセスの初期”段階にあると発表した。

殿堂入りも果たしているパット・ボウレンが1984年にチームを手に入れてから、ブロンコスはスーパーボウルに7度出場し、そのうち3回で勝利を収めている。21の勝ち越しシーズンを送ったブロンコスはその間にAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)西地区タイトルを13回獲得した。アルツハイマー病にかかっていることが分かった後、ボウレンは2014年7月にチーム社長のジョー・エリスに実権を移譲。2019年に75歳で亡くなった。

ボウレン家は声明の中で「パットが成し遂げたことはすべて、彼が心から愛した選手たちなくしてはあり得ませんでした」と述べている。

「勝利にコミットし、私たちのコミュニティのために働きながら、誇りをもってブロンコスのジャージーを身に着けてくれた人々に感謝します。一家全員がコーチたちやサポートスタッフ、チームの従業員たちのすべての貢献に、これからもずっと感謝し続けます。ブロンコスへの数えきれないほどの犠牲と献身を、ありがとうございました」

「パットはかつて、ブロンコスはファンのものであり、究極的にはここは彼らのチームなのだと話していました。私たちは心の底から、この信じられない旅を共にしてくれたことに感謝します。私たちの生涯にまたとない栄誉でした」

殿堂入りしたクオーターバック(QB)ジョン・エルウェイに率いられ、ブロンコスは1980年代後半に3度のスーパーボウル出場を果たしている。ボウレンがチームを購入して間もなくのことだった。1997年レギュラーシーズン後には大本命と見られていた昨年度王者グリーンベイ・パッカーズを倒し、第32回スーパーボウル優勝を遂げている。表彰台でパット・ボウレンがトロフィーを掲げ、「これはジョンに!」と述べたアイコニックな場面は、見る者の心に刻み込まれた。ブロンコスは第33回スーパーボウルでもアトランタ・ファルコンズを退けて王者に輝いている。

それから10年以上が過ぎ、エルウェイはブロンコスのジェネラルマネジャー(GM)兼フットボール運営部門副社長となった。チームはさらに2回のタイトルゲームでプレーし、その後者にあたる第50回スーパーボウルでカロライナ・パンサーズに勝利した。

売却が完了するのはしばらく先のことだが、デンバーの新時代はすでに始まっている。2020年にはジョージ・ペイトンがGMに任命され、エルウェイはフットボール運営統括責任者となっている。先週、彼らはナサニエル・ハケットをチームの新ヘッドコーチ(HC)に起用した。

エリスは声明にて、「ブロンコスはこの地域の構造の一部を成す特別なフランチャイズであり、新オーナーになる人物は誰であれ、このチームが素晴らしいファンとこのコミュニティにとって意味するものを確かに理解するだろう」と述べている。

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