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QBフィールズの周囲に攻撃陣を築いていくとベアーズ新HCエバーフラス

2022年02月02日(水) 11:46

マット・エバーフラス【AP Foto/Zach Bolinger】

シカゴ・ベアーズに新しいヘッドコーチ(HC)がやってきた。そのヘッドコーチにはクオーターバック(QB)の周囲を固める準備があるようだ。

マット・エバーフラスはベアーズHCという新しい役職に身を落ち着けた一方、チームの最も差し迫った問題についても把握している。QBジャスティン・フィールズは確かな将来性を見せつつ2年目を迎えるが、フィールズの才能を最大限に活用できる他の才能たちをそろえ、NFLのクオーターバックとしての成長をアシストできるかは、新ジェネラルマネジャー(GM)ライアン・ポールズとエバーフラス次第だ。

『ESPN』によれば、エバーフラスは現地31日(月)に目標について問われ、「彼と彼の強みの周囲にオフェンスを築くこと」と答えたという。

「それはどういった感じになるのか? 今は分からない。彼を見てみなければならない。彼を評価する必要がある。彼のスキルセットがどこにあるのかを見なければ。それから、彼のカメラを見る。彼はどうゲームを見ているのか? 彼はどのくらい速く処理するのか? 彼はどのくらい速く物事を片づけるのか、そして、われわれが進んでいく中で、彼をどれくらい伸ばせるのか?」

ベアーズ守備陣は2021年シーズンにリーグ6位につけていたが、苦戦するオフェンスによって重荷を負わされることがあまりにも多いユニットでもあった。前HCマット・ナギー率いる攻撃陣は自分たちの仕事を果たすことができず、過去2シーズンにトータルオフェンスで26位と24位に沈んでいる。

新しい雇用サイクルで同じことを繰り返すのではなく、ベアーズはインディアナポリス・コルツの守備コーディネーター(DC)だったエバーフラスに目を向けた。表面上は論理破綻しているように見えるかもしれない。なぜオフェンスにテコ入れせずに、守備面に長けたコーチを起用したのか? しかし、フィールズの見方は違う。これは、自分にとって学ぶチャンスだとフィールズは言う。

「すごくエキサイトしている」とフィールズは月曜日に話した。

「守備に強いヘッドコーチにはいくつかポジティブな部分があると思う。オフェンスをやるってことはディフェンスが何をやるのか知っているってことだと思うけど、彼らがやっていること全部を把握しているわけじゃない。守備に強いヘッドコーチがいれば、彼らの仕事が何なのかや、特定のカバレッジで彼らの任務は何なのかを説明してくれるから、守備畑のヘッドコーチがいることの一つの利点がそれだと思う」

フィールズには2年目のパサーに影響を与える上での見識のある攻撃コーディネーター(OC)がいる。グリーンベイ・パッカーズのQBコーチだったルーク・ゲッツィがベアーズオフェンス人の舵取り役として起用されており、ピッツバーグ大学やアクロン大学でQBを務めた経験を生かしていくだろう。

コーチたちが位置についた今、ポールズの仕事は優れた才能を見定め、それを獲得することだ。エバーフラスHCは月曜日にベアーズが何を探しているか問われた際、具体的にこう話した。

「爆発的な運動能力が、われわれが探している特質の一つだ。それは攻撃面での大量のプレーに等しく、守備では大量のプレーを止めるに等しい。ポイントを獲得したければ、大量のプレーとビッグプレーをやらなければならない。そうやって得点をとるんだ」

ベアーズには穴の多いオフェンシブラインをアップグレードする必要がある。フィールズを守るのに苦戦したオフェンシブラインは、シーズン第3週にクリーブランド・ブラウンズに敗れた際、サック9回を許したことで知られている。その次はエバーフラスHCが言うように、爆発的なプレーメーカーの獲得だ。それが整えば、ベアーズはフィールズの能力とチームの長期的なプランにおける立ち位置を正確に評価することができるだろう。

「今は全員を同じレンズで見ている。つまり、われわれは立ち戻り、彼らをフレッシュな目で見て、どの部分で成長しなければならないかという部分で彼らの位置を確認するということだ」とエバーフラスHCは述べた。

そういったプロセスがこのオフシーズンに始まる。ベアーズがそれに成功すれば、今後数年で見返りを得ることが期待できるだろう。

エバーフラスHCは「あとは成長、成長、成長だ。今実行できることは何か? この先実行できることは? われわれはクリエイティブでなければならないし、オフェンスにおいてクリエイティブである必要がある。そうなろうと計画している」と締めくくった。

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