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ベンガルズが第56回SBのユニフォームにブラックを選択、ラムズはモダンスローバック

2022年02月03日(木) 10:22

シンシナティ・ベンガルズのタイラー・ボイド、ジョー・ミクソン、ジャマール・チェイス【AP Photo/Emilee Chinn】

シンシナティ・ベンガルズはブラックを選択した。

ベンガルズが現地2日(水)、『Twitter(ツイッター)』でユニフォームの選択について発表している。

ブラックはベンガルズのホームでの標準的なジャージーであり、これまでにホワイト、もしくはブラックのパンツと組み合わされてきた。第56回スーパーボウルに向けてはオレンジのストライプが入ったホワイトのパンツと、オレンジのソックスを選択。1981年シーズンにベンガルズが初めて出場した第16回スーパーボウルで使用していたユニフォームを思い起こさせる組み合わせだ。

ベンガルズの選択は第56回スーパーボウルのロゴともよく合う組み合わせとなっている。しかし、ユニフォームの歴史としては特に御利益はなさそうだ。ベンガルズはこれまでブラックで1回、ホワイトで1回のスーパーボウルに出場し、いずれもサンフランシスコ・49ersに敗れている。フランチャイズの歴史は、ユニフォーム選択にあまり大きな意味を持っていないようだ。

しかし、すべてのスーパーボウル出場チームに対象を広げれば、伝統的なロードユニフォームを着用したチームにアドバンテージがある。過去17回のスーパーボウルの中で、ホワイトのジャージーを使用したチームが勝利したのが14試合。カラージャージーを身に着けて勝利したのはグリーンベイ・パッカーズ(第45回)、フィラデルフィア・イーグルス(第52回)、カンザスシティ・チーフス(第53回)のみとなっている。昨シーズンはホワイトを選択したタンパベイ・バッカニアーズが自分たちのホームであるレイモンド・ジェームス・スタジアムで優勝を遂げた。

ベンガルズにオールホワイトの装いを望んでいたファンたちは、先週末のAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップ戦で彼らがプレーする様子を見ることで満足するしかない。第56回スーパーボウルのホームチームに指定されているベンガルズには、最初にユニフォームを選択する権利がある。ベンガルズがブラックを選択したということは、ラムズがこれまでのプレーオフ3戦で勝ち上がってきた際に使用したロイヤルブルーとソルイエローの組み合わせを避ける必要が出てくる。とは言え、その一方でラムズはホワイトを着用してきたチームのアドバンテージにあやかることができる。

パーフェクトな世界線であれば、ラムズは今季開幕前にお披露目された、懐古的な要素と現代的な要素の入り混じる“モダンスローバック”バージョンを使用してもいいはずだ。このユニフォームが意図するのはラムズが唯一ロンバルディトロフィーを手にしたときのチーム、1999年シーズンのセントルイス・ラムズへの敬意だ。この時の試合は“Greatest Show on Turf(芝上の最高ショー)”と称賛されている。

水曜日、ロサンゼルスはこのパーフェクトな世界線上にあることが分かった。

ロサンゼルスにはカート・ワーナー、マーシャル・フォーク、アイザック・ブルースとその仲間たちを思い起こさせるか、オフホワイトの“ボーン”ジャージーを美しいブルーのパンツと組み合わせるかの選択肢があった。彼らは最も大きなスーパーボウルマジックをもたらしたものを選んでいる。

ラムズの歴史を紐解けば、これまで4回のスーパーボウル出場の中で3回はホワイトを着用している。第34回スーパーボウルで勝利したときにはワーナーを始めとするメンバーがホワイト、ブルー、イエローのユニフォームをまとっていた。その後2回の出場では敗北。2001年シーズンはホワイトとネイビー&メタリックゴールドの装いでクオーターバック(QB)トム・ブレイディとニューイングランド・ペイトリオッツに敗れ、それから17年後にはロイヤル(ブルー)とイエローのスローバックユニフォーム(シーズン序盤にプライマリーセットに変更されていたため、スーパーボウルで使用可能だった)を身に着けて再びブレイディとペイトリオッツに挑むも、ロンバルディトロフィーには届かなかった。

ユニフォームはさておき、ラムズはスーパーボウルで1勝3敗となっている。対するベンガルズは0勝2敗だ。両者とも、装いの選択が大きく運を変える見込みはない。2月13日(日本時間2月14日)に何を着ていようと、自らの手でマジックを生み出すことをそれぞれが願っているはずだ。

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