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ドルフィンズのオーナーが元HCフローレスに1敗につき10万ドルを提示したとの目撃証言

2022年02月03日(木) 12:03

マイアミ・ドルフィンズ【NFL】

『NFL Network(NFLネットワーク)』のキャメロン・ウルフは現地2日(水)、マイアミ・ドルフィンズのオーナーであるスティーブン・ロスが2019年シーズン中に、元ヘッドコーチ(HC)のブライアン・フローレスに1敗につき10万ドル(約1,100万円)をオファーしているのを聞いたという目撃者と話をしたと報じた。

ウルフはジェネラルマネジャー(GM)のクリス・グリアからのメッセージなど、ロスに対する疑惑を裏づける証拠があるとフローレス陣営が述べているとも伝えている。

黒人であるフローレスは火曜日にマンハッタンの連邦裁判所にNFLと3つのチームを提訴し、リーグによる人種差別的な雇用慣行やその他の形式による人種差別があったと主張。この訴訟の中には、ロスがフローレスの最初のシーズンに試合に負けるよう金銭を提示したという訴えも含まれている。ロスの思惑は、2020年のNFLドラフトで全体1位指名権を得るためにクラブが“わざと負ける”ことだった。最終的にその指名権を手にしたシンシナティ・ベンガルズがクオーターバック(QB)のジョー・バロウを獲得している。

ドルフィンズは火曜日に出した声明の中で次のように述べた。

「われわれは本日午後の報道を受けて、件の訴訟について把握している。われわれはいかなる人種差別の申し立ても断固として否定し、組織全体の多様性と内包性を誇りに思っている。われわれがこの競技の高潔さに反する振る舞いを行ったという示唆は正しくない。現時点ではこの訴えに関するこれ以上のコメントを差し控える」

水曜日に『CBS Mornings(CBSモーニング)』に出演したフローレスは、ロスの計画に乗らなかったことで組織内での地位が低下し、「最終的には私が解雇された理由になった」と話している。

「この競技は私の人生を変えた。競技の高潔さを損ねるものだとあの時に感じ、それを支持することはできなかった」とフローレスは説明している。

【R】