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元QBペダーソンが新HCに就任して「すごくホッとした」とジャガーズQBローレンス

2022年02月07日(月) 11:36


ジャクソンビル・ジャガーズのトレバー・ローレンス【AP Photo/Jae C. Hong】

クオーターバック(QB)のトレバー・ローレンスとジャクソンビル・ジャガーズは2カ月近くもヘッドコーチ(HC)を欠いていた。アーバン・マイヤーが今シーズン残り4週間となる12月16日に解雇されたことで、ジャガーズは他のクラブよりも一足先に次のリーダー探しに乗り出すことができた。

それでも、ジャガーズが後任としてフィラデルフィア・イーグルスの元HCダグ・ペダーソンを採用したのは、マイヤーの退任から約50日後の現地3日(木)の夜だった。

新しいヘッドコーチを待っている間は自分もチームも方向性を見失っていたが、土曜日のペダーソンHCの就任会見でようやく何か特別なことが始まったとローレンスは感じたようだ。

ローレンスは日曜日に「もちろん俺たちはすごくワクワクしている」とジャガーズの専属記者であるアシュリン・サリバンに話している。「木曜日の夜に電話で少し話して、今日初めて直接会ってみたんだけど、本当に素晴らしい人だ。当然、彼は数多くの成功を収めてきた。経歴がそれを物語っている。彼はオフェンスを得意とするタイプでNFLではクオーターバックとしてプレーしていた。それらすべてが俺をワクワクさせるし、彼と一緒に仕事をして、チームに何をもたらしてくれるのかを知りたいと思っている」

「みんな興奮しているはずだ。指導者を得てみんなすごくホッとしているし、これから前を見ながら取り組んでいけることができるのは、本当にいい気分だよ」

ローレンスはルーキーシーズンの序盤から苦戦していたが、これは1年目のクオーターバックにとって珍しいことではない。クレムソン大学出身のローレンスは59.6%のパス成功率で3,641ヤードとタッチダウン12回を記録した一方で、リーグ最多となる17回のインターセプトも記録。そして、ジャガーズはリーグ最低の3勝14敗でシーズンを終えている。冴えないオフェンスの中で、ローレンスはシーズン後半になるまでプロの世界に馴染めていないように見えた。

NFLでのプレー経験が一切なく、大学のコーチを長年務めてきたマイヤーのもとで1シーズン足らずプレーしたローレンスは、2009年からプロでコーチを務める元NFLのクオーターバックであるペダーソンの中に、自分と共感でき、共に繁栄できる人物を見出しているようだ。

「彼はクオーターバックのポジションでプレーしていたから、そうでない多くのコーチよりも俺の視点に近い感覚で物事を捉えている」とローレンスは説明した。

ペダーソンがジャガーズ史上7人目のヘッドコーチとして検討され、最終的に採用された大きな理由は、2021年に全体1位で指名されてフランチャイズの顔となったローレンスの能力を最大限に引き出すことができると見込まれたからだ。ペダーソンは2016年に全体2位で指名されたQBカーソン・ウェンツを2年目に開花させることに成功したが、その直後にウェンツはシーズン終了となる膝のケガを負っている。故障したウェンツの代わりにペダーソンは堅実なバックアップだったQBニック・フォールズを起用して第52回スーパーボウルで奇跡のような勝利を収め、イーグルスは初のタイトルを獲得した。

ペダーソンはけた外れの才能を持つローレンスに同様の魔法をかけて、ジャガーズに初のロンバルディトロフィーをもたらしたいと考えている。

ペダーソンはローレンスについて「当然、ヘッドコーチを探しているチームで注目していたのは、クオーターバックは誰なのか、その選手はちゃんと機能しているのかということだった。ここではそれが実現していると私は心から信じている」と土曜日に語った。「トレバーについて調べたり、人に話を聞いたり、昨年対戦したコーチに話を聞いたりすると、すべてが素晴らしいとしか言いようがなく、可能性は無限だ」

「気合を入れてこのチームでの仕事に取りかかり、彼のスキルセットを高めるシステムを作り、成功することを楽しみにしている」

本拠地デュバルでの2人の初対面が示唆するように、ジャガーズは安心してチームを彼らに任せることができそうだ。

【R】