テキサンズがHC候補としてスミスDCと面談
2022年02月07日(月) 14:44ヒューストン・テキサンズのヘッドコーチ(HC)候補がまた1人現れた。今度は見覚えのある人物だ。
テキサンズの守備コーディネーター(DC)兼アソシエイトヘッドコーチであるラビー・スミスが、空位になっているヘッドコーチの候補者として浮上し、現地6日(日)夜にチームと面談したと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが報道。
ペリセロとラポポートは、過去2年ともにHC候補としてテキサンズと面談していたベテランクオーターバック(QB)ジョシュ・マカウンが、どうやら候補から外れたようだとも伝えている。
したがって、テキサンズと2回面談したことのあるマイアミ・ドルフィンズの元HCブライアン・フローレスとスミスが残りの候補者だと見られているとペリセロはつけ加えた。
フローレスは火曜日、リーグによるパターン化した人種差別的な雇用慣習、ならびにその他の人種差別について、NFLとその3チーム――デンバー・ブロンコス、ドルフィンズ、ニューヨーク・ジャイアンツ――に対する訴えをマンハッタン連邦裁判所に提出した。フローレスの訴えの中では、ヘッドコーチに就任した2019年シーズンに、オーナーのスティーブン・ロスが2020年ドラフトで全体1位指名権を獲得できるよう、試合に負けるたびに10万ドル(約1,100万円)を支払うと持ちかけてきたことも指摘されている。
ドルフィンズは日曜日にサンフランシスコ・49ersの攻撃コーディネーター(OC)マイク・マクダニエルを次期ヘッドコーチに採用したと発表しており、テキサンズとニューオーリンズ・セインツがヘッドコーチを募集している最後の2チームとなった。
テキサンズは在任期間わずか1シーズンのデビッド・カリーを解雇したため、HC職の募集をしているところだ。
63歳のスミスはテキサンズの守備コーディネーターとして初年度を終えたばかりだが、シカゴ・ベアーズやタンパベイ・バッカニアーズでヘッドコーチを務めたこともあり、NFLでの指導経験は豊富にある。
スミスは1996年にバッカニアーズでラインバッカーコーチになり、NFLの指導者としてのキャリアをスタートさせた。セントルイス・ラムズ(現ロサンゼルス・ラムズ)の守備コーディネーターを2シーズン務めた後、9シーズンにわたってベアーズのヘッドコーチとして活躍した。ベアーズでは81勝63敗という成績を収め、プレーオフに3回出場。第41回スーパーボウルに出場を果たすも、インディアナポリス・コルツに敗れている。
2014年から2015年まではバッカニアーズのヘッドコーチを務めて8勝24敗という成績を残した。それから活動の場をカレッジに移したスミスは、2016年から2020年までイリノイ大学のヘッドコーチを務め、その後にテキサンズに参加している。
【RA】