QBタゴヴァイロアの才能を最大限に引き出すとドルフィンズ新HCマクダニエル
2022年02月10日(木) 12:08トゥア・タゴヴァイロアの才能は大学時代には明らかだったものの、NFLで2年目を終えたマイアミ・ドルフィンズのクオーターバック(QB)としては同じような輝きを放っていない。プロとしての才能がタゴヴァイロアにあるとすれば、新しくヘッドコーチ(HC)に就任したマイク・マクダニエルは、それを引き出すのは自分だと信じている。ドラフトの全体5位指名で入団しているタゴヴァイロアとの最初の会話でマクダニエルは本人にそう伝えた。
マクダニエルHCはチームの『Twitter(ツイッター)』アカウントで配信されたタゴヴァイロアとのビデオ電話の中で、「君とはプロとしての深い関係を築いていくつもりだ」と述べている。「君について知っているのは、偉大な選手になりたいという野心を持っているということ。私の仕事は、君の才能をすべて引き出すために指導することだ」
サンフランシスコ・49ersで攻撃コーディネーター(OC)を務めていたマクダニエルがドルフィンズに加わったのは、タゴヴァイロアがまさにそのような信頼を必要としている時だと言える。ドルフィンズとヒューストン・テキサンズは11月2日のトレード期限間際に、QBデショーン・ワトソンをマイアミにトレードすることを前提とした取引の可能性について話を進めていた。当時まだ14試合しか先発していなかったクオーターバックにとって、それは決して喜ばしいことではなかった。期限が近づいてきた時に、まだドルフィンズに必要とされていると感じているかと聞かれたタゴヴァイロアは、「必要とされていないとは思わない」と答えている。
結局ワトソンのトレードは実現しなかったが、タゴヴァイロアはその後、自分を支えてくれたブライアン・フローレス元HCを失った。フローレスはシーズンを通してタゴヴァイロアの能力を信じていてくれたものの、一カ月前に解雇されている。
タゴヴァイロアは時折ドルフィンズでも効果的なプレーを見せているが、精彩を欠いたラッシングアタックと頼りないパスプロテクションのため、簡単に仕事はさせてもらえていない。また、シーズン序盤には肋骨を骨折して故障者リザーブ(IR)リストに置かれるという挫折も経験することになった。
3年目に向けてリセットを試みるタゴヴァイロアのためにマクダニエルが加わったと言えよう。
タゴヴァイロアとの会話の中でマクダニエルは「楽しくなりそうだな。きついこともあるけど、君はそういうことを恐れていないと思っている」とつけ加えた。「だから、今日は私にとって素晴らしい日なんだ。君もこの日を振り返ったとき、“俺のキャリアの中で最高の日だった”と思ってもらえるように私は全力を尽くす。だから、君も全力を尽くしてくれるかい?」
チームにとってこのオフシーズン中の最も重要な課題は、フリーエージェント(FA)やドラフトを活用してオフェンスラインを改善することかもしれない。ドルフィンズのパスプロテクションは昨年にNFL内で最悪のチームの一つだった。もしタゴヴァイロアの中にNFLでも活躍できる才能があるなら、マクダニエルにはそれを見つけるための時間が必要であり、彼のクオーターバックはポケットの中でより多くの時間を必要とするだろう。
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