ラムズ戦では悪評高いOLの活躍を期待しているとベンガルズOCキャラハン
2022年02月10日(木) 12:23シンシナティ・ベンガルズのオフェンシブラインコーチ、フランク・ポラックは第56回スーパーボウルでミスマッチと言われている、ロサンゼルス・ラムズのパスラッシュに対するベンガルズのパスプロテクションについて嫌というほど聞かされながらも、それをまったく信じていない。
ベンガルズのクオーターバック(QB)ジョー・バロウはレギュラーシーズンにNFL最多となる51回のサックを受けてきた。ポラックの悪評高いオフェンシブラインは現在、インサイドとアウトサイドにディフェンシブエンド(DE)アーロン・ドナルドとアウトサイドラインバッカー(OLB)ボン・ミラーという二人のエリートクオーターバックハンターを据えるラムズとの対決を控えている。
しかし、ポラックは「そういった外野の声はまったく気にしていない」と話し、次のように続けた。
「世間が何を言おうと、私の知ったことではない。これは究極のチームスポーツだ。成功するには全員が同じ方向を向いていなければならない。われわれはそういうチームだ。常に努力を怠らず、あとは成り行きに任せる。私はそういうくだらないことには振り回されない。あなたたちやファンが騒ぎ立てるには持って来いな話だろう。だが、われわれには関係ない」
ポラックは、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)にNCAAタイトルを10個もたらしたバスケットボールの名称、ジョン・ウッデンを引き合いに出し、自分のオフェンシブラインがここぞという場面で良いプレーができることをほめた。ポラックはウッデンの「成功のピラミッド」に触れ、自分のユニットは最も必要とされる時にいい働きをすると語っている。だがそれは、ディビジョナルラウンドのテネシー・タイタンズ戦で、バロウが9回もサックされてNFLのプレーオフ記録を残しているのを目撃しているベンガルズのファンには通用しないだろう。一方のポラックはそんな試合でさえ、ほめるポイントを見出している。
「テネシー戦の最後のドライブで見せたパスプロテクションは完璧だった」とポラックは言う。「カンザスシティ・チーフス戦のオーバータイムでも相手を押さえ込んでボールを走らせることができ、彼らは見事な仕事をしてくれた。その後に(ランニングバック/RB)ジョー・ミクソンがフィールドゴール圏内までボールを運んだ。あれは素晴らしかった」
『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によれば、ラムズが記録した7.4%のサック率はレギュラーシーズンではNFL5位となっている。12.5回のサックをマークしたドナルドがチームのトップに立ち、デンバー・ブロンコスからのトレードでシーズン途中に加入したミラーは5回のサックを記録。ドナルドとミラーに加えてOLBレナード・フロイドも9.5回のサックを決めており、ラムズは年間50回のサックを達成している。それでも、ベンガルズの攻撃コーディネーター(OC)のブライアン・キャラハンはポラックと同じように自信を見せた。
キャラハンOCは「前線のメンバーには自信がある」とコメントし、次のように続けた。
「彼らは戦い慣れしている。タフなゲームでもプレーしてきた。うまくいったプレーもあればミスもしてきた。サックを許したこともある。だが、何度やられても彼らは戦い続ける。シーズンのこの時期に求められるのは、チームが勝つまで全力でプレーし続けることだ。それはこの一年を通して彼らにとってのスローガンのようなもので、それを見事に果たしている。プロボウラー級の選手が揃っているわけではないが、一生懸命にプレーするメンバーがお互いによく協力し合っている。だから、彼らが活躍してくれることを期待している」
バロウもそれを必要としている。
もしその筋書き通りにならなかった場合ポラックは何を語るのだろうか。
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