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2021年攻撃部門年間最優秀新人賞はベンガルズWRチェイスが受賞

2022年02月11日(金) 15:17


シンシナティ・ベンガルズのジョー・バロウとジャマール・チェイス【AP Photo/Ed Zurga】

パスを何度も落としていたことでファンに不安を抱かせていたプレシーズンから5カ月が経ち、シンシナティ・ベンガルズのワイドレシーバー(WR)ジャマール・チェイスはその不安を最も強烈に打ち消した。

チェイスは現地10日(木)に開かれた『NFL Honors(NFLオナーズ)』で、2021年AP通信攻撃部門年間最優秀新人賞を受賞。

ワイドレシーバーがOROY(オフェンス部門年間最優秀新人賞)を手にするのは2014年のオデル・ベッカム以来となる。昨年はチャージャーズのクオーターバック(QB)ジャスティン・ハーバートが選ばれた。チェイスは50票中42票を獲得し、ニューイングランド・ペイトリオッツのQBマック・ジョーンズは5票を得ている。カンザスシティ・チーフスのセンター(C)クリード・ハンフリー(2票)とチャージャーズのオフェンシブタックル(OT)ラショーン・スレーター(1票)も票を集めた。

チェイスは全試合に先発出場してキャッチ81回で1,455ヤード、キャッチ1回あたり18ヤード、タッチダウン13回という驚くべき成績を収めている。スーパーボウル時代でこれ以上のレシーブヤードを達成した新人はおらず、チャド・ジョンソンが残していたフランチャイズ記録である1,440ヤードも更新した。また、シーズン第17週に勝利したカンザスシティ・チーフス戦では266ヤードをマークして1試合あたりの新人記録を塗り替えている。

スピードと俊敏性を武器にディフェンシブバックから大きく距離をとれるチェイスは、爆発的なオフェンスにダイナミックに加われることを証明した。

1988年シーズン以来となるスーパーボウル出場を果たすベンガルズのカギを握る存在として、チェイスはロサンゼルス・ラムズとの第56回スーパーボウルでレシーバー陣をリードするだろう。

2021年ドラフト全体5位指名を受けたチェイス――カレッジ時代のQBジョー・バロウと再会した――は、すぐにNFLで最も危険なディープスレットとなった。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によると、チェイスがアウトサイドに投げられた深いパスをキャッチして獲得した512ヤードは、少なくとも2016年以降で最多だという。

チェイスがダウンフィールドでディフェンスより優位に立つことで、相手ディフェンスはランに対応する余裕がなくなり、ランニングバック(RB)ジョー・ミクソンはプロとして最高のシーズン(1,205ヤード、タッチダウン13回)を送った。

現在、スーパーボウルリングを目前にしているチェイスは、今季のドラフト指名がベンガルズの攻撃陣に活力を与える完ぺきなものであったと証明している。

【RA】