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アキレス腱断裂時にポストシーズンでの復帰を誓っていたラムズRBエイカーズ

2022年02月11日(金) 15:19


ロサンゼルス・ラムズのキャム・エイカーズ【AP Photo/John Raoux】

昨夏にアキレス腱を断裂してシーズン絶望となるはずだったロサンゼルス・ラムズのランニングバック(RB)キャム・エイカーズは、クオーターバック(QB)マシュー・スタッフォードに対し、チームがポストシーズンに進出して回復期間を稼げるなら、自分は困難に打ち勝って復帰を果たすと誓っていた。

そのとき、スタッフォードは自分の考えをうまく言えなかったようだ。

『Associated Press(AP通信)』によると、スタッフォードは「”プレーオフに進出できたら、俺は戻ってくる”と言われたのを覚えている。なんて素晴らしい考え方なんだろうと、心の中でただただ感心していた。彼がまた俺たちの助けになってくれる可能性はゼロじゃない」と語ったという。

エイカーズはその約束を果たしただけではなく、レギュラーシーズン最終週に復帰してスタッフォードの期待を上回っている。通常、回復に9カ月から12カ月を要するケガであるにもかかわらず、エイカーズは6カ月未満で回復した。

スタッフォードは「ケガからの復帰状況として、これに近いものすら他に思いつかない」と話している。

現地1月9日に開催されたサンフランシスコ・49ers戦でシーズンデビューを果たしたエイカーズは、キャリー数とキャッチ数の合計で8回をマーク。それ以来、ラムズのバックフィールドのレギュラーメンバーとしてプレーオフで再び姿を現している。2月13日(日)に開催予定のシンシナティ・ベンガルズとのスーパーボウルは、エイカーズにとって失われたものとして始まったシーズンを、輝かしいものとして締めくくる絶好の機会となるだろう。

エイカーズは「その中でプレーしない可能性もかなりあった。だから、ここに実際にいられて、貢献できるのはとても幸せだ。着替える人や、サイドラインにいる人すら少ないだろう。だから、ただただありがたいし、すごく恵まれていると思う」とコメントした。

トレーニングキャンプに向けて準備していた最中、7月に行われたワークアウトでアキレス腱を負傷したエイカーズは、その後に修復手術を受けている。ラムズはエイカーズの代わりに、ダレル・ヘンダーソンと8月にニューイングランド・ペイトリオッツからトレードで獲得したソニー・ミシェルのコンビを起用していた。一方、エイカーズのリハビリは驚くべきスピードで進んでいった。数カ月のうちにジョギングするようになったエイカーズが手術後に初めて縄跳びをする姿を見て、スタッフォードは――エイカーズがリハビリを頑張りすぎているのではないかと心配して――戸惑ったと回顧している。

エイカーズは「復帰できる可能性があると分かったのは3カ月目くらいだったかな。そのときに、今シーズン中に復帰するためにやっているんだと確信したと思う」と振り返った。

ポストシーズンでキャリー54回を記録しているエイカーズは、日曜日にさらにその数を増やすだろう。

どんな貢献をしたとしても、スタッフォードが想像していた以上のものになるはずだ。

【RA】