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テキサンズのDC採用は可能性薄、2022年はスミスHCがプレーコールを担う予定

2022年02月11日(金) 15:22


ヒューストン・テキサンズのラビー・スミス【Paul Spinelli via AP】

ラビー・スミスはヘッドコーチ(HC)に復帰しても重要な補佐を加えないようだ。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地10日(木)に伝えたところによると、ヒューストン・テキサンズが守備コーディネーター(DC)を雇う可能性は低いという。

2021年シーズンにテキサンズで守備コーディネーターとしての役割を楽しんでいたスミスは、これからもプレーを指示するつもりだと記者会見で語っていた。コーディネーター不在というのは理にかなっているように思える上に、スタッフ構成はヘッドコーチの好みで決まる傾向がある。とはいえ、コーディネーターなしでシーズンに臨むのは珍しいと言えよう。

スミスは確かに必要な経験を欠いているわけではない。2004年から2012年まではシカゴ・ベアーズで、2014年から2015年まではタンパベイ・バッカニアーズで指揮官を務めており、NFLのヘッドコーチに就任するのは今度で3回目だ。しかし、2022年はヘッドコーチとしてのキャリアで初めて、スタッフに守備コーディネーターがいない状態で運営しようとしている。

2016年から2020年までイリノイ大学で活動した後、昨シーズンにNFLに復帰したスミスは、精彩を欠くテキサンズ守備陣をトータルディフェンスでは31位だが、パスディフェンスでは23位に導いた。今回の起用はちょっとしたサプライズになったものの、テキサンズがデビッド・カリーの後任を内部で探すために大規模なサーチを進める中で、スミスの実績はあらゆる状況を考慮して前向きに評価されていた。

2004年に当時のセントルイス・ラムズからベアーズに移り、強力な守備陣を武器とするチームへと変化させたスミスは、コーチングキャリアを通して守備面での統率力に定評がある。スミスは2004年に5勝11敗だったベアーズを翌年に11勝5敗に導いて年間最優秀コーチに輝いただけでなく、1年後には守備力を武器にカンファレンスタイトルを獲得してスーパーボウル出場も果たした。

再建の真っ只中にあるテキサンズでスミスには相当な困難が待ち受けているかもしれない。

【RA】