タイタンズのマイク・ブラベルHCが2021年の最優秀コーチに選ばれる
2022年02月11日(金) 17:42テネシー・タイタンズはケガ人が多発する中で最も影響力の大きい選手をも失うという痛手を乗り越えて、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)の第1シードを獲得した。彼らのコーチはそれに見合った栄誉を与えられた。
現地10日(木)に開かれた第11回『NFL Honors(NFLオナーズ)』で、マイク・ブラベルがAP通信年間最優秀コーチに選ばれた。
タイタンズの歴史の中でこの賞に輝くコーチは彼が初めてとなる。
ブラベルは全国のパネルが持つ50票のうち36票を獲得した。グリーンベイ・パッカーズのマット・ラフルアーHCが8票を獲得し、以下ラスベガス・レイダースのリッチ・ビサッチア暫定HCが3票、シンシナティ・ベンガルズのザック・テイラーHCが2票、ニューイングランド・ペイトリオッツのビル・ベリチックHCも1票を獲得している。
驚くには値しないが、タイタンズはブラベルとの契約延長を今週発表済みだ。
プレーオフではディビジョナルラウンドまで進んだが、タイタンズはホームゲームでベンガルズに19対16で敗れ、12勝6敗でシーズンを締めくくった。
それでも、ブラベルの戦いぶりは際立って印象的だったと言えるだろう。足のケガのため、彼らはシーズン後半にスターランニングバック(RB)のデリック・ヘンリーを失っている。しかし、バックアップRBのドンタ・フォーマンが代役として健闘し、ディフェンスの守りも堅かった。
2度のプロボウルに選出されているヘンリーなしで、1試合あたりの平均得点を10点近く下げながらも、第9週からレギュラーシーズンの終わりにかけてクラブは6勝3敗を挙げた。これでテネシーはAFCのトップシードを獲得し、プレーオフのワイルドカードラウンドでバイを手に入れた。
しかし、ケガの問題はヘンリーだけにとどまらなかった。
先発ワイドレシーバー(WR)のA.J.ブラウンとフリオ・ジョーンズを含め、スキルポジションの選手たちが合わせて112試合を欠場している。レギュラーシーズンの終わりまでに91人の選手がタイタンズでプレーしており、新しいNFL記録を作った。その中には、リーグ内のどのクラブも対処を強いられた新型コロナウイルス感染症(COVID-19)関連の欠場も含まれているが、84人という以前の最多出場数記録を持っていた2019年のマイアミ・ドルフィンズと2020年のサンフランシスコ49ersは、それぞれ5勝11敗、6勝10敗という成績だったことを注記しておきたい。
もう一つ、ブラベルのテネシーでの4シーズン目で注目に値するのは、オーバータイムでの2度の勝利だ。タイタンズはオーバータイムでシアトル・シーホークスとインディアナポリス・コルツに勝って、シーズンを6勝2敗でスタートした。
ニューイングランド・ペイトリオッツの元ラインバッカー(LB)だったブラベルは、タイタンズのHCとしてまだ一度も負け越したことがない。最初の2年間は9勝7敗で、2019年はAFCチャンピオンシップゲームに進んでいる。それ以降は2年連続でAFC南地区のタイトルを獲得した。
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