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ラムズWRカップとのマッチアップを受けて立つベンガルズCBヒルトン

2022年02月11日(金) 11:19

シンシナティ・ベンガルズのマイク・ヒルトン【NFL】

第56回スーパーボウルで、シンシナティ・ベンガルズのコーナーバック(CB)マイク・ヒルトンが立ち向かうマッチアップほど難しいものはないだろう。

ベンガルズのニッケルバックであるヒルトンは、ロサンゼルス・ラムズのパス攻撃の主力選手としてスロットに位置するワイドレシーバー(WR)クーパー・カップのカバーを任される。しかし、ヒルトンはカップが相手でも何も譲らない。ヒルトンとしては、カップがNFL最高のスロットコーナーバックに直面しようとしていると考えている。

『Cincinnati Enquirer(シンシナティ・エンクワイヤラー)』によると、ヒルトンは「最高な2スロットになると感じている。スペースを確保して、それを証明しにいく。スーパーボウルで彼と対峙する俺」と語ったという。

カップは今季、キャッチ(145回)、レシーブヤード(1,947)、タッチダウンレシーブ(16回)でNFLトップに立ち、クオーターバック(QB)マシュー・スタッフォードのメインターゲットとして圧倒的な存在感を放ってきた。最後に3冠に輝いたのは現在、『NFL Network(NFLネットワーク)』のアナリストを務めており、カロライナ・パンサーズの元スターであるスティーブ・スミスだ。カップが記録した合計のレシーブ数とヤード数は、フランチャイズ記録となっている。カップの生産性はポストシーズンに入ってもまったく落ちず、プレーオフの3試合でキャッチ25回、386ヤード、タッチダウン4回を決めた。

ヒルトンはそれを尊敬している一方で、恐れているわけではない。

ヒルトンは「彼はいつもだまそうとしている。テンポを変え、速度を落として、距離をとる方法を知っている。それが彼らの頼みの綱だし、彼は1対1で勝つことが期待されている。でも、俺は自分に何ができるか分かっている。それが今週のミッションになりそうだ」とコメントしている。

ヒルトンのマッチアップに対する自信は経験なしに得られるものではない。ヒルトンはピッツバーグ・スティーラーズに在籍していた2019年に17対12で勝利した試合で、カバレッジでカップを引き寄せて4回ターゲットになったカップのキャッチをすべて失敗させたことがある。

フリーエージェント(FA)で2,400万ドル(27億9,000万円)の契約を結んだヒルトンは、加入1年目のシーズンでベンガルズ守備陣に大きな弾みをつけた。レギュラーシーズンではターゲット66回でタックルフォーロス8回、インターセプト2回をマーク。また、ディビジョンラウンドでテネシー・タイタンズのQBライアン・タネヒルにインターセプトを決めるなど、カップと同様にプレーオフでも素晴らしい活躍を見せてきた。

スタッフォードとカップを相手に、ヒルトンは厳しい任務に直面するだろう。しかし、ヒルトンはそれを臆することなくやってのけるはずだ。

セーフティ(S)ジェシー・ベイツ三世は「マイク・ヒルトンは、挑戦から決して逃げない」と話している。

【RA】