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2021年守備部門年間最優秀新人賞はカウボーイズLBパーソンズが受賞

2022年02月12日(土) 00:30


ダラス・カウボーイズのマイカ・パーソンズ【AP Photo/Ron Jenkins】

シーズン序盤ですでに守備部門年間最優秀新人賞を獲得する主導権を握っていたダラス・カウボーイズのラインバッカー(LB)マイカ・パーソンズは実際にそれを手に入れた。

勝負は決まっていたようなものだが、パーソンズは現地10日(木)夜に開かれた『NFL Honors(NFLオナーズ)』で正式に2021年AP通信守備部門年間最優秀新人賞を受賞している。パーソンズは全50票を獲得し、満場一致で選ばれた。

新人であるにもかかわらず、オールプロとプロボウルのファーストチームに選出された22歳のパーソンズは、年間最優秀新人賞も受け取っている。

パーソンズの才能は8月に行われたホール・オブ・フェイム・ゲームの時点で発揮されており、このときパーソンズはすでにフィールドを飛び回ってプレーしていた。

パーソンズは決してペースを落とさない。2021年ドラフト全体12位指名を受けたパーソンズは、レギュラーシーズンで16試合に出場してタックル84回、サック13回――NFL新人記録に並ぶまであと2回だった――フォースドファンブル3回、パスディフェンス3回をマークした。

パーソンズは猛烈なスピードで瞬時にボールキャリアーに接近できる。毎週、相手のクオーターバック(QB)はスクランブルの際にパーソンズに素早く捕えられてしまうことに衝撃を受けていたようだ。相手にとっては悪魔とも言えるパーソンズは、オフェンシブラインマンを苦しめ、スペースでパスキャッチャーを追跡するという、サイズとスピードの合わせ技を持っている。

パーソンズは過去25シーズンで80回以上のタックルと10回以上のサックを記録した唯一の新人選手となった。新人の中では、サック(13.0回)で1位、QBヒット(30回)で1位、タックルフォーロス(20回)で1位、フォースドファンブル(3回)で1位タイ、タックル(84回)で2位につけている。また、全選手の中ではサック、QBヒット、タックルフォーロスでトップ6にランクイン。QBヒット30回は統計が始まった2008年以降、新人としては最多記録となった――次に多いのはロサンゼルス・ラムズのアウトサイドラインバッカー(OLB)ボン・ミラー(29回)で 、その次はラスベガス・レイダースの元OLBアルドン・スミス (27回)であり、両者ともに2011年に達成している。

カウボーイズは新人のパーソンズにフィールドのあらゆる場所に位置することを要求してきた。そのパーソンズはランを封じ込め、スペースでカバーし、リーグ最高クラスのラインバッカーとして1年をスタートさせている。その後、ディフェンシブフロントで負傷者が続出したため、カウボーイズはパーソンズに地面に突っ込んででもパサーに突進することを要求。それを実行したパーソンズはクオーターバックに壊滅的な影響を与えてきた。

停滞していたカウボーイズ守備陣はパーソンズが発揮してきた多才さのおかげで、2021年にはNFL屈指のディフェンスに変貌を遂げている。

対戦相手にとって怖いのはパーソンズにはまだ改善の余地があるところだ。

今週に「どの部分も良くできる」と語ったパーソンズは「もっといいパスラッシャーになれる。もっといいラインバッカーになれるはずだ。何でもいい。俺はまだ未熟で、ただ学び、成長し、1年を通してだんだん良くなってきたという感じだ。完ぺきな人間なんていない。もっと良くなるために、いろいろな意味で常に成長の余地がある」と続けている。

【RA】