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Sベイツの契約延長について話し合いを進めているとベンガルズHCテイラー

2022年02月17日(木) 10:36


シンシナティ・ベンガルズのジェシー・ベイツ三世とジャメイン・プラット【AP Photo/AJ Mast】

シンシナティ・ベンガルズのセーフティ(S)ジェシー・ベイツ三世の2021年シーズンは本人が期待していたほど華々しいものではなかったものの、プレーオフではその実力を証明することができた。あとは、それがAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンとの未来を意味するかどうかを待つだけだ。

ベンガルズが第56回スーパーボウルに向けて戦う中で、およそ6つの重要なプレーを見せたベイツはこれからフリーエージェント(FA)になる。ベンガルズがこれからもカンファレンスのタイトル争いに絡むためには、ベイツのような選手は欠かせない。

現地16日(水)、ベイツについて聞かれたヘッドコーチ(HC)のザック・テイラーは彼の重要性を認めている。

「ジェシーのアプローチは一年を通して素晴らしかった。彼のことを心から誇りに思っている」とテイラーHCは述べた。「彼はわれわらのプレーの中で欠かせない存在だ。この4年間、彼がチームを引っ張ってきてくれたことや、われわれのためにプレーしてくれたことをとても誇りに思っている」

「そのような会話はこれからも続くだろう。誰もがジェシーにいてほしいと思っているはず。われわれはその話し合いを続けていくだけだ」

最初の3年間ではいずれもタックル100回以上、インターセプト3回以上を記録していたベイツは2021年のレギュラーシーズンで苦戦し、17試合を終えた時点で初めてそれまでの記録を下回った。また、2021年は契約の最終年であり、シーズン前には多くの人が予想していたような、高額な契約延長にふさわしい選手であることを証明できなかったため、彼にとってはこれ以上ないほど悪いタイミングだったと言える。

ベイツは2021年に経験した困難を認めており、チームのシーズンが終盤に近づく中、11月に『Pro Football Focus(プロ・フットボール・フォーカス)』に対して「昔のジェシー・ベイツ」になることに集中していると語っていた。

ベイツはまさにその通りのことを果たし、ポストシーズンではインターセプト2回、パスディフェンス6回、タックル20回など、重要なプレーを積み重ねた。ベイツはAFCチャンピオンシップゲームでベンガルズのインターセプトにつながるディフレクションで、チーフスのプレーオフで2度目となる延長戦での勝利を阻止し、ベンガルズのスーパーボウル出場に貢献した。その2週間後の第56回スーパーボウルの前半では、クオーターバック(QB)マシュー・スタッフォードのパスをインターセプトし、ロサンゼルス・ラムズがリードを広げるのを止めている。

ベイツの活躍はあまりにも目覚しく、『NFL.com』のグレッグ・ローゼンタールは彼がプレーを決める度に『Twitter(ツイッター)』に投稿していた。

「ジェシー・ベイツのプレーオフ活躍No.4」

「(遅れて申し訳ない…)ジェシー・ベイツのプレーオフ活躍No.5」

第56回スーパーボウルでベンガルズは敗れたものの、かつてのジェシー・ベイツが絶妙なタイミングで戻ってきたことは確かだ。あとは、ベンガルズがこれ以上の契約をするかどうかにかかっている。

ベンガルズは2022年に向けて多額のキャップスペースを確保しており、『 Over The Cap(オーバー・ザ・キャップ)』によると、現在5,730万ドル(約66億1,300万円)の余裕があり、これはNFLの全チームの中で3番目に多い額だという。ベイツはそのスペースをそれなりに占めることにはなるが、延長契約を妨げるほどではないだろう。

当然のことながらベンガルズはQBジョー・バロウの延長もいずれは考えなければならないが、財政的には今のところ問題ないようだ。

ポストシーズンでベイツは今でも貴重なディフェンダーであることを証明した。両者の間で契約がまとまるのは時間の問題かもしれない。

【R】