カウボーイズでの将来について「私がこのチームのリーダーだ」と語るマッカーシーHC
2022年02月17日(木) 15:01ダラス・カウボーイズは12勝5敗の成績でNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)東地区を制したが、ポストシーズンからはすぐに脱落し、今オフシーズンにはヘッドコーチ(HC)マイク・マッカーシーについての疑問が渦巻いている。
ショーン・ペイトンがニューオリンズ・セインツのヘッドコーチを退任すると、その疑問はますます大きくなった。多くの人々が、元スーパーボウル覇者で、長年カウボーイズにとってなくてはならない存在であるオーナーのジェリー・ジョーンズが、最終的にマッカーシーの仕事を取ると予想していた。
その地位が不安定なように見えるにもかかわらず、マッカーシーは現地2月15日(火)の『The Rich Eisen Show(リッチ・アイゼン・ショー)』で、自らの役割について悩んでいることはないと話した。
『Dallas Morning News(ダラス・モーニング・ニュース)』によれば、マッカーシーは次のように述べたという。
「私は自分がヘッドコーチとして前進することができないと思ったことは一度もないし、率直に言って、この仕事を長く続け、自分の役割のみに集中している。私はこのチームのリーダーとして勝利について考えていて、これまでもずっとそのことについて集中していたし、これからもそのことのみに集中するだろう」
「このような話は普通ではないのか? もちろんだ。こんなことは初めてだよ。ここに来て自分の進退に関する質問に答える必要などなければ良かったと思っているかと? 間違いなくそうだ。他の話をしたいところだが、これもわれわれを囲む状況の一部なんだ」
ジョーンズは最近、マッカーシーのダラスでの将来についてさらなる憶測を呼び起こしていた。2週間前のシニアボウルでのインタビューで、ダン・クイン守備コーディネーター(DC)が将来的に有力な補充要員としてチームに戻ることについて議論した際、ジョーンズは「いつか自分以外の誰かがカウボーイズの監督になる」ことがマッカーシーには分かっていると話している。
励ましになるとはとても思えない言葉だったが、マッカーシーはジョーンズとの関係を「素晴らしい」と評価している。
「それについて話し合った」とマッカーシーはジョーンズのコメントについて語った。「ダンの状況についても、ショーン・ペイトンの話についても、間違いなく話した。会話の要点としては、あなたと私は背中合わせであって、それはパートナーシップであり、ただわれわれが前進するために必要なものに集中している、ということだった。彼はそれについてどのように感じているか、いくつか個人的なコメントをしたが、それは本当に彼と私のためになるものだった。私は彼との関係、そして彼との対話が、とても居心地の良いものだと感じている。結局のところ、私たち2人の願いは同じで、それは世界一になることだ。語り口は変わっているが、最終的にはわれわれ指導陣の繋がりやコミュニケーション、関係性を信じるしかない」
クインが最終的にヘッドコーチの仕事を引き継ぐべくダラスに残ったという筋書きは、以前なら自分をうんざりさせたかもしれないと認めるマッカーシーHCだが、2022年シーズンのカウボーイズにとって最も良い選択は、苦労していたユニットを好転させる助けになった守備コーディネーターを戻すことだとも話している。
「ダン・クインがここにいることは、私と組織にとって非常に重要なことだった。ダンと私は、ダンがヘッドコーチの面接を受けるはるか前から話していたし、プレーオフが始まるずっと前から彼がここでどれだけ幸せかということについて率直に話していた」
「当然だが、彼が面接を受け、ダンと私の関係についての話が出てきたとき、彼はただ“こんな話には納得がいかない。もし、本当に私がどこかの仕事を受ける必要があると思うなら、正直に言ってくれ”と私に言った。2人でちょっと笑い、私は“ダン、10年前や12年前だったら、とっとと出ていけ、こんなことに関わりたくない、と君に言っていただろうな”と話した。しかし、現実には私も彼も勝つことに集中しているし、カウボーイズにとってベストなことは、ダン・クインがここにいることなんだ」
ひとつだけ確かなことがある。それは、マッカーシーの将来をめぐるうわさはこの先も消えることがなく、カウボーイズが来年2月にロンバルディトロフィーを掲げることができなければ、さらに盛り上がる一方だということだ。
【AK】