マルコム・バトラーがフットボールから離れている期間はもうすぐ終わるかもしれない。

アリゾナ・カーディナルスはコーナーバック（CB）バトラーをリザーブ／引退リストから放出したと『NFL Network（NFLネットワーク）』のイアン・ラポポートがリーグのトランザクションワイヤをもとに伝えた。今回の放出は、バトラーが望めば復帰した後に新たなチームと自由に契約できることを意味している。

NFLネットワークのマイク・ジアルディは、バトラーが熱心にワークアウトに取り組んでいると伝えており、復帰が近いとの見方が広がってきた。

バトラーが最後にプレーしたのはテネシー・タイタンズ在籍時の2020年シーズンであり、レギュラーシーズン全16試合に出場して自己最多タイとなる4回のインターセプトを記録している。2018年に5年契約を結ぶも、3シーズン目を終えた後にキャップスペースを空ける必要性からタイタンズによってリリースされたバトラーは、カーディナルスと1年325万ドル（約3億7,000万円）の契約を結んだ。

2021年シーズンを迎えるにあたり、バトラーはカーディナルスでパトリック・ピーターソンに代わってバイロン・マーフィーと対になる役割として先発を務め、チームのニーズを満たすことが期待されていた。しかし、個人的な事情でトレーニングキャンプを離脱した後、8月末にリザーブ／引退リストに登録され、レギュラーシーズンには一度も出場していない。

バトラーは2021年シーズンをリザーブ／引退リストで過ごしており、人々の意識から遠ざかっていたとはいえ、第49回スーパーボウルの最後の瞬間にクオーターバック（QB）ラッセル・ウィルソンのパスをインターセプトしたことは、彼のキャリアにおける最大のハイライトと言えよう。バトラーに関するニュースが再び流れるのは驚くべきことだが、本人はこの瞬間のために何カ月間も準備していたようだ。

バトラーがNFLへの復帰を果たせるのか、そして今オフシーズンにどのチームに辿り着くのか、今後の動向を見守っていこう。

【RA】