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グッデルがチーム代表者や公民権運動のリーダーたちと多様性について議論

2022年02月18日(金) 16:40


ロジャー・グッデル【AP Photo/Morry Gash】

現地17日(木)、NFLのコミッショナーであるロジャー・グッデルと一部のチームオーナーや上層部の面々が、指導的立場の多様性を促進すべくリーグの雇用プロセスに大きな変革を求める公民権運動のリーダーたちと共に会合を行った。

グッデルはピッツバーグ・スティーラーズ社長のアート・ルーニー二世、アトランタ・ファルコンズオーナーのアーサー・ブランク、アリゾナ・カーディナルスオーナーのマイケル・ビッドウェル、ボルティモア・レイブンズ副社長のオジー・ニューサム、ヒューストン・テキサンズのリミテッドパートナーであるハビエル・ロヤらが出席したビデオ会議に参加している。

全国都市同盟会長兼CEOのマーク・H・モリアルはこの集まりで、NFLが人種的な平等性や社会正義の部分で最近行ってきた取り組みはヘッドコーチの雇用手続きの改善につながっていないと話した。

このオフシーズンには空席になっていたヘッドコーチのポジションが9つあり、そのうち2つをマイノリティのコーチが占めた。それが複数の人種的背景を持つマイク・マクダニエルと、アフリカ系アメリカ人で、同じく黒人のデビッド・カリーの後任となったラビー・スミスだ。現在のリーグはトータルで5名のマイノリティのヘッドコーチを擁しており、うち黒人は3名となっている。

マクダニエルの前任だったブライアン・フローレスは今月初めにリーグと3つのチーム――マイアミ・ドルフィンズ、デンバー・ブロンコス、ニューヨーク・ジャイアンツ――を相手に、NFLにおける不公平な雇用慣例を申し立てる集団訴訟を起こした。

「NFLはオーナーたちがトップの仕事を担う者を決めるときにお決まりの流れで無視された才能ある黒人コーチたちを、驚くほど多く生み出してきた」とモリアルは言う・

「われわれはヘッドコーチの名簿に“変化を起こす”精神をもたらすべく、オーナーやリーグと共に取り組んでいく」

モリアルの他の参加者としては、ナショナル・アクション・ネットワークの創設者であり、会長のアル・シャープトン牧師、NAACP(全米有色人種地位向上協会)会長兼CEOのデリック・ジョンソン、全米黒人市民参加連合の会長兼CEOであるメラニー・キャンベル、全米アフリカ系アメリカ人聖職者ネットワーク共同議長のバーバラ・ウィリアムズ・スキナー博士がいた。

公民権運動のリーダーたちはリーグに、多様性のある候補者たちをリクルートし、雇用するプロセスにおいて、測定可能な目標を定めるよう主張。また、NFLに提言を行い、ガイドラインを策定する諮問委員会の創設も求めている。

木曜日に実施された会合は先週に市民運動家らがNFLにルーニー・ルールの差し替えを求めた議論から続くものだ。ルーニー・ルールは2003年に策定され、各チームにヘッドコーチやフットボール運営部門の重役の選定時に有色人種の候補者と面談を行うことを義務づけてきた。


記事提供:『The Associated Press(AP通信)』


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