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Sアダムスは「今でも試合の流れを変えられる」とシーホークス新DCハート

2022年02月18日(金) 21:36


シアトル・シーホークスのジャマール・アダムス【AP Photo/Stephen Brashear】

シアトル・シーホークスの新しい守備コーディネーター(DC)となったクリント・ハートは、2022年のオフシーズンに向けていくつもの問題を抱えるディフェンスを引き継ぐことになった。その中でも、セーフティ(S)のジャマール・アダムスを今後どう活かすかが最大の課題となる。

現地16日(水)に行われた就任記者会見でハーツDCは、「アダムスが成功するために最適なポジションにつけるかどうかは、コーチングスタッフ次第だ」と語った。

チームの公式サイトによれば、ハーツDCは次のように話したという。

「ジャマールは今でも試合の流れを変えられる選手だ。彼をどう起用するかは私にかかっている。彼が実力を最大限に発揮できるようにするのはわれわれ、ひいては私の責任であり、彼がいかに優秀な選手であるかは分かっている。しかし、その一方で、彼の名誉のために言っておくと、シーズンが進むにつれて彼には慣れない状況でプレーしてもらうことになってしまった。だから、昨年の彼はまったく新しいポジション、たとえばクオーターセーフティとか、ハーフセーフティなどでプレーしていたことを理解した上で、大目に見る必要がある。そういった意味で彼はシーズンを通して成長した」

「彼はこれからも良くなっていくだろう。明らかに彼は複数のスキルを持っているわけだから、クオーターバックは常に彼を特定のプレーに向いている選手だと決めつけることはできない」

アダムスは昨年のオフシーズンに4年7,000万ドル(約80億4,000万円)の延長契約を結んでいるが、2021年シーズンはたった12試合しか出場できず、肩のケガに見舞われてからは故障者リザーブ(IR)で過ごした。

ラインに近い位置でのプレーを得意とし、ラッシャーに向いているアダムスをどう起用するかをめぐってシーホークスはシーズン中に頭を抱えることなり、アダムスがカバレッジで狙われるたびにその議論は大きくなっていった。

出場した12試合でアダムスはタックル87回、パスディフェンス5回、インターセプト2回を記録しながらも、キャリアで初めてサックを決めることができなかった。

ハートDCは水曜日に、ビック・ファンジオ流のディフェンス要素をシーホークスに加えることでより「アグレッシブ」にしていきたいと語った。そのためには、アダムスを、そのスキルセットに合ったダウンヒルプレーヤーとして活用することが重要だと考えている。

「ジャマールは賢いから、ブリッツやランフィットなどの能力だけではなく、いろいろなプレーを理解できると思っている。彼にはさまざまなテクニックやカバレッジへの対応が求められるが、クオーターバックへのラッシュやブリッツだけでなく、彼がひときわ優れた能力を発揮できるようにするつもりだ」とハーツDCは説明している。

シーホークスは2020年にアダムスのために1巡目指名権を2つトレードし、2021年には大金をはたいている。2022年は巨額の投資にはそれだけの価値があったと証明できるよう、シーホークスは元オールプロのセーフティから最大限の成果を引き出す方法を見つけなければならない。

【R】