ミネソタ・バイキングスの新ヘッドコーチ（HC）ケビン・オコンネルは、過去2シーズンで負け越してポストシーズンを逃し、2017年シーズンを最後にNFC（ナショナル・フットボール・カンファレンス）北地区優勝を果たしていないチームを引き継ぐことになった。しかし、ロサンゼルス・ラムズの元攻撃コーディネーター（OC）であるオコンネルHCはすぐにでも戦える基盤が整っていると考えている。

オコンネルHCは現地17日（木）に就任後初めて臨んだ記者会見で「ここで優勝するのが目標だ。私にとって、この機会から得られるものはとても多い。すでに言ったように、素晴らしいオーナーや才能豊かな選手たちがすでにここにいて、本当に、本当に優れた多くのフットボール選手たちがプレーし、それも高いレベルでプレーしている。オフェンス、ディフェンス、スペシャルチームの3つの局面すべてにおいて、彼らと共に取り組み、成功をつかむために彼らを最善の状況に導く手助けができることをとても楽しみにしている」と語った。

オコンネルHCは以前にクオーターバック（QB）カーク・カズンズについて熱く語っており、カズンズがいればチームは勝てると信じている。バイキングスには他に、ワイドレシーバー（WR）ジャスティン・ジェファーソンやアダム・シーレン、ランニングバック（RB）ダルヴィン・クック、セーフティ（S）ハリソン・スミス、ラインバッカー（LB）エリック・ケンドリックス、ディフェンシブエンド（DE）ダニエル・ハンターといった選手もいる。

バイキングスにとって昨シーズン最大の問題はディフェンスの低迷にあり、被得点で24位、被ヤードで30位につけるなど、マイク・ジマー元HCは指揮を執った最後のシーズンでずっと苦戦を強いられてきた。今オフシーズン、バイキングスはこの分野に投資する必要がある。

多くのチームと同様に、バイキングスもサラリーキャップに余裕がない中で、カズンズの契約状況をどうするかなど、厳しい問題が出てくるかもしれない。

しかし、スーパーボウル優勝を経験したオコンネルHCは、バイキングスには優勝を狙えるレベルの構成要素がそろっていると見ており、次のように語った。

「バイキングスファンの皆さんに伝えておきたいことがある。私は持っているものすべてを日々出し尽くすことを誓う。このリーグで勝つことがいかに難しいかを知っていて、スーパーボウル優勝という究極の目標を達成できた組織から来たのだから、何が必要なのかは分かっているつもりだ。それを見てきた。経験してきたし、その大変さはよく分かっているが、正しい人たち、正しいオーナー、正しい指導体制があれば、そして、ここには正しい選手たちがすでにいるのだから、私たちは多くの、本当に特別なことを成し遂げられると思う」

バイキングスは2021年シーズンを8勝9敗で終えており、そのうちの8試合は8点差以内で負けている。

【RA】