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コマンダースがタイトル獲得年を修正した新マークを発表

2022年02月23日(水) 17:22


ワシントン・コマンダース【AP Photo/Patrick Semansky】

歴史に細かい人々も満足できるよう、ワシントン・コマンダースがブランドチェンジを行った。

今月初めにコマンダースとして生まれ変わったクラブは当初、新しいマークの1つとして、フランチャイズのスーパーボウル(とスーパーボウル時代以前の)チャンピオンシップ優勝年を記したクレスト(紋章)を発表していた。ところが、それには問題があった。書かれていた数字が頂点に輝いたシーズンの年ではなく、実際にタイトルが決まった年のものになっていたのだ。

歴史的に、記録を取る人々はそうした栄光を記す際にシーズンイヤーを基準とするものだ。ロサンゼルス・ラムズは第56回スーパーボウルの王者で、試合に勝った日付は2022年だが、それは2021年シーズンの締めくくりとして行われている。そして、ワシントンもこれに倣うことにし、クレストの修正を発表した。

「皆さんの声はしっかりと届きました。われわれのクレストはスーパーボウルを制覇したレギュラーシーズンの年を反映したものになります」

きちょうめんな人々なら、1937年と1942年にスーパーボウルは存在しなかったと指摘するだろう。これはNFLとAFLが合併する前に獲得されたNFLチャンピオンシップのものだ。合併前、1966年から1969年シーズンの締めくくりとして最初の4回のスーパーボウルが開催された。だが、ワシントンはどれも同列に数えている。

この修正によって、NFLから変更後のマークの承認を受けるチームのプロセスは終了することになる。ベンダーやライセンシーが関係することから、単純に年を書き換えて終わりというわけにはいかなかった。しかし、NFLのお墨付きを得たことで、そうしたベンダーやライセンシーは修正後のクレストを含んだ新しい商品の生産を進めることができる。

「オンラインで、またベンダーと共にクレストをアップデートするプロセスを開始しました」とチームは現地22日(火)に発表した。「すでにジャージーを予約していただいたファンの方々には、アップデート後のクレストのものをお届けします。出荷開始は7月上旬の予定です。ライセンシーは修正後のクレストを使った新商品の製造プロセスに入っており、できる限り早期に新商品を発売できるようにいたします」

年数を記したクレストは、チームのホームとロード用のジャージーの背中、ネームプレートのすぐ上に付けられている。それらのジャージーについてはメーカーが対処し、新しいものに変更しなければならない。だが、黒の代替ジャージーについては、チームのタイトル獲得年を除いた簡易版のクレストが付けられているため、そのまま使用することになる。このクレストはジャージーの袖の部分にも付けられている。

2シーズンをワシントン・フットボール・チームとして過ごしてきた彼らは、リブランドによってコマンダースという名前で新時代を迎える。クレスト問題も解決され、フランチャイズは新名称で前進することが可能となった。

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